【K―1】〝邪狼〟黒田斗真が本命・壬生下しバンタム級トーナメント制覇「僕なりのやり方で盛り上げる」

30日の立ち技格闘技「K―1」横浜大会で、「K―1バンタム級日本最強決定トーナメント」が行われ、黒田斗真(20)が圧巻の強さで初優勝。競馬の祭典・日本ダービーを制したシャフリヤール同様、伏兵が優勝本命を下し頂点に立った。

戦慄の左ストレートだった。決勝では〝邪道〟大仁田厚から〝邪狼〟を名乗ることを許され、Krush王者で優勝本命と目された壬生狼一輝と対戦。1回戦、準決勝と粘り強さを発揮し判定勝ちで駒を進めてきた手ごわい相手だったが、開始早々右のジャブから左ストレートを完ぺきにヒットさせて完ぺきなダウンを奪った。大の字になった壬生狼は立ち上がることができず、KO勝ちが告げられた黒田は「僕なりのやり方でK―1を盛り上げていこうと思っているんで、これからも黒田斗真をよろしくお願いします!」と話した。

1回戦では池田幸司から1Rに左ストレートで最初のダウンを奪った後、2Rに左飛びヒザ蹴りを決めてKO。準決勝では松本日向から1Rに左ストレートでダウンを奪い判定3―0で完勝だった。今トーナメントで猛威を振るった「黒田の左」を中心に、新世代の成長めざましいK―1バンタム級がますます盛り上がりそうだ。

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