WEC世界耐久選手権は第2戦ポルティマオ8時間レースのエントリーリストを5月26日付で更新。参戦台数が以前に発表されていたリストから1台減となる32台となったほか、いくつかのドライバー変更・追加なども明らかとなった。
5月1日にベルギーのスパ・フランコルシャンで開幕した2021シーズンのWECは、6月11〜13日にポルトガルのポルティマオ(アルガルベ・インターナショナル・サーキット)で第2戦が開催される。このレースでは、新型ル・マン・ハイパーカー『007 LMH』を開発中のスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスが1台体制で実戦デビューを飾る予定だ。
今回のエントリーリスト更新で姿を消したのは、デニス・オルセン/アンダース・ブハルト/アクシル・ジェフェリーズ組チーム・プロジェクト1の46号車ポルシェ911 RSR-19(LMGTEアマクラス)。これによりチーム・プロジェクト1は56号車ポルシェ911 RSR-19の1台体制となる。
46号車のエントリー取りやめに関して正式な理由のアナウンスはないが、46号車は開幕直前にスパで行なわれた公式テスト“プロローグ”におけるクラッシュでシャシーが損傷を受けたため、開幕戦には出場していなかった。
また、チーム・プロジェクト1は56号車も開幕戦の予選でエギディオ・ペルフェッティがクラッシュしたため決勝を前にスパから去っており、完全な形でのシーズンスタートをまだ切れていない。
■日程バッティングが影響。ロイック・デュバルらはIMSAに参戦
このほか今回のエントリーリスト更新では、LMP2クラスのリアルチーム・レーシング70号車オレカ07・ギブソンのエステバン・ガルシア/ノルマン・ナトと組むドライバーとして、マティアス・べシェが追加された。
これは開幕戦で70号車のドライバーを務めたロイック・デュバルが、同じ週末にアメリカ・ミシガン州で開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のデトロイト戦に出場するためだ。
このほかにも、キャサリン・レッグをはじめとした多くの“掛け持ち”ドライバーが影響を受けている。
レッグが当初エントリーしていたLMGTEアマクラスのアイアン・リンクス85号車フェラーリ488GTE Evoでは、レッグに代わってミシェル・ガッティングがポルティマオ戦にエントリーする。
ケッセル・レーシング57号車における木村武史のチームメイトも変更となった。デイビッド・フマネッリに代わり、米国を拠点とするオーストラリア人のスコット・アンドリュースがフェラーリ488GTE Evoをドライブする。
また、LMP2クラスのARCブラティスラバ44号車リジェ・JS P217・ギブソンの3人目のドライバーとして、トーマス・ジャクソンが記載された。これにより、以前のリストで『TBA』となっていたドライバーすべてが明らかとなっている。
■2021年WEC第2戦ポルティマオ8時間レース 暫定エントリーリスト(5月26日発表)
No. Class Team Car Driver Tyre
1
7
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
M.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス
MI
2
8
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
S.ブエミ
中嶋一貴
B.ハートレー
MI
3
36
HYPERCAR
アルピーヌ・エルフ・マットミュート
アルピーヌA480・ギブソン
A.ネグラオ
N.ラピエール
M.バキシビエール
MI
4
709
HYPERCAR
グリッケンハウス・レーシング
グリッケンハウス007 LMH
R.ブリスコー
R.デュマ
R.ウエストブルック
MI
5
1
LMP2
リシャール・ミル・レーシング・チーム
オレカ07・ギブソン
T.カルデロン
S.フローシュ
B.フィッセール
GY
6
20
LMP2 ProAm
ハイクラス・レーシング
オレカ07・ギブソン
J.マグヌッセン
A.フィヨルドバッハ
D.アンデルセン
GY
7
21
LMP2 ProAm
ドラゴンスピードUSA
オレカ07・ギブソン
H.ヘドマン
J-P.モントーヤ
B.ハンリー
GY
8
22
LMP2
ユナイテッド・オートスポーツUSA
オレカ07・ギブソン
P.ハンソン
F.シェーラー
P.ディ・レスタ
GY
9
28
LMP2
JOTA
オレカ07・ギブソン
S.ゲラエル
S.バンドーン
T.ブロンクビスト
GY
10
29
LMP2 ProAm
レーシング・チーム・ネーデルランド
オレカ07・ギブソン
F.バン・イアード
G.バン・デル・ガルデ
J.バン・ウィタート
GY
11
31
LMP2
チームWRT
オレカ07・ギブソン
R.フラインス
F.ハプスブルク
C.ミレッシ
GY
12
34
LMP2
インターユーロポル・コンペティション
オレカ07・ギブソン
J.スミエコウスキー
L.デレトラズ
A.ブランドル
GY
13
38
LMP2
JOTA
オレカ07・ギブソン
R.ゴンザレス
A.F.ダ・コスタ
A.デビッドソン
GY
14
44
LMP2 ProAm
ARCブラティスラバ
リジェJS P217・ギブソン
M.コノプカ
O.ウェッブ
T.ジャクソン
GY
15
70
LMP2 ProAm
リアルチーム・レーシング
オレカ07・ギブソン
E.ガルシア
M.ベッシェ
N.ナト
GY
16
51
LMGTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
A.ピエール・グイディ
J.カラド
MI
17
52
LMGTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
D.セラ
M.モリーナ
MI
18
91
LMGTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR-19
G.ブルーニ
R.リエツ
F.マコウィッキ
MI
19
92
LMGTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR-19
K.エストーレ
N.ジャニ
M.クリステンセン
MI
20
33
LMGTE Am
TFスポーツ
アストンマーティン・
バンテージAMR
B.キーティング
D.ペレイラ
F.フラガ
MI
21
47
LMGTE Am
チェティラー・レーシング
フェラーリ488 GTE Evo
R.ラコルテ
G.セルナジョット
A.フォコ
MI
22
54
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
T.フロー
F.カステラッチ
G.フィジケラ
MI
23
56
LMGTE Am
チーム・プロジェクト1
ポルシェ911 RSR-19
E.ペルフェッティ
M.カイローリ
R.ペーラ
MI
24
57
LMGTE Am
ケッセル・レーシング
フェラーリ488 GTE Evo
木村武史
M.イェンセン
S.アンドリュース
MI
25
60
LMGTE Am
アイアン・リンクス
フェラーリ488 GTE Evo
C.スキアヴォーニ
A.ピッチーニ
M.クレッソーニ
MI
26
77
LMGTE Am
デンプシー・プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR-19
C.リード
J.エバンス
M.キャンベル
MI
7
83
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
F.ペロード
N.ニールセン
A.ロベラ
MI
28
85
LMGTE Am
アイアン・リンクス
フェラーリ488 GTE Evo
R.フレイ
M.ガッティング
M.ゴスナー
MI
29
86
LMGTE Am
GRレーシング
ポルシェ911 RSR-19
M.ウェインライト
B.バーカー
T.ギャンブル
MI
30
88
LMGTE Am
デンプシー・プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR-19
D.バスティアン
M.ゼーフリート
J.アンドラウアー
MI
31
98
LMGTE Am
アストンマーティン・レーシング
アストンマーティン・
バンテージAMR
P.ダラ・ラナ
A.ファーフス
M.ゴメス
MI
32
777
LMGTE Am
Dステーション・レーシング
アストンマーティン・
バンテージAMR
星野敏
藤井誠暢
A.ワトソン
MI