日本医科大・北村義浩氏  緊急事態宣言延長でも「感染拡大は収まらない」

緊急事態宣言の延長を発表する菅首相(ロイター)

東京、大阪、愛知、京都、北海道、沖縄、兵庫など1都9県に出されている新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言が、ほぼ3週間延長されたのは周知の通り。この週末には都・県をまたいだ行楽のための移動や、繁華街での若者を中心とした路上飲みの光景が、あちこちで見られた。はやり我慢に限界が来ている人は少なくないようだ。

東京五輪の1か月前までに、なんとか感染者数を大幅に減らしたい、こんな思惑が絡んでの宣言延長との見方が強い中で日本医科大学特任教授の北村義浩氏は、31日のテレビ朝日系ワイドショー「モーニングショー」に出演し、政府の計算通りに感染状況が落ち着くのかどうかについて見解を示した。

北村教授は「ワクチンの方も順調に少しづつ多くの方々がやっていただいて、本当にいいことだと思う一方で、6月いっぱいかけても、ご高齢の方にどのくらいいけるかといったところ。一般接種も自治体によっては始まるか、というところではあるんですが、実感として感染がどんどん収まるところまではいかないと、個人的には思いますね」と、決して楽観はしていない。

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