【全仏OP】テニス界のレジェンドが大坂なおみに苦言「大金を稼ぎたいなら受け入れろ」「我慢しなくては」

大坂なおみはレジェンドからの言葉をどう聞く?(ロイター)

テニスの全仏オープン(パリ)での会見ボイコットで、世界中を巻き込む大騒動を引き起こしている大坂なおみ(23=日清食品)に対し、テニス界の偉大なレジェンドが「NO」を突きつけた。

男子テニスで4大大会6勝、ツアー通算49勝を誇るボリス・ベッカー氏(53)は28日、英「デーリー・メール」に大会の見どころを寄稿。大坂のボイコット問題にも言及した。

17歳でウィンブルドン選手権を制し、一躍スターとなった経験があるベッカー氏は「なおみが不安になる理由は理解できる。しかし、メディアに話すことを拒否することに私は同意できない」と断言した。

10代のころからマスコミに接し、話すのが楽しくない時も多くあったという。しかし「マネジャーは、最初から仕事の一部だと言った。メディアは審判のようなもので、時にはイライラすることもあるが、彼らは避けがたい人生の現実。我慢しなければならない」と語った。

さらに、報道陣を通じ、多くのファンやスポンサーに自身の姿が伝えられることも指摘。「何千人ものファンの前に、そして何百万人もが見るテレビに出て、大金を稼ぎたいなら、それを受け入れる必要がある。スポンサーやテレビがお金を払うのには理由がある。公共の公園で遊ぶのとは全然違うんだ」とプロとして活動するうえで必要なことだと諭した。

ベッカー氏は「私はナオミが大好きで、大きなサポーターだ。彼女は非常に才能があり、素晴らしい試合をする。願わくば、彼女は自分の責任に折り合いをつけてほしい。時にそれが難しいことは誰よりも知っているが」とエール。メディアと戦ってきた大先輩からのアドバイスに、大坂はどう応えるか。

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