IR誘致反対 佐世保「市民の会」訴え 観光政策見直しを

道行く市民らにIR誘致反対を訴える参加者=佐世保市島瀬町

 長崎県と佐世保市がハウステンボスへの誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)について、同市の「カジノ誘致問題を考える市民の会」(早稲田矩子代表)は30日、同市島瀬町のアーケードで誘致反対を訴えた。
 約10人が参加。メンバーは新型コロナウイルスの感染拡大に伴う他県との往来や行動自粛に触れ「IRの超大規模な会議場やホテルは3密の典型。今必要なのは(IRではなく)人々の命を守ることだ」と強調した。また、コロナ禍で海外からの旅行者の見通しは不透明で「今後の観光政策を立ち止まって見直すべき」と訴えた。
 早稲田代表は取材に対し「コロナ禍で海外客が来なければ、結局は日本人ばかりがカジノでお金を使うことになるのではないか」と懸念を示した。

© 株式会社長崎新聞社