IOCの“コロナ自己責任同意書”に八代英輝氏「法律家としてはリスクが列挙されているの親切」

トーマス・バッハ会長(ロイター)

31日放送のTBS系「ひるおび!」では、東京五輪・パラリンピックで国際オリンピック委員会(IOC)が選手らに求める参加同意書に「新型コロナウイルス感染により健康被害や死亡に至る可能性」に言及し「参加は自己責任」とする文言があったことについて議論した。

この問題についてスポーツ文化評論家の玉木正之氏は「もともと責任は取る気はないし、取れない。なのに安全、安全というのはおかしい。そうではなく、これだけやってるんだから安全です、と言わなければならない」などとIOCに対して批判の声が上がった。

これに対し弁護士の八代英輝氏は「こうした同意書は例えば市民マラソンに出場する際もサインを求められる」と、小規模のスポーツ大会でもこうした同意書が提出されることを指摘した上で「法律家の立場で言えば、猛暑に加え、コロナのリスクが列挙されているのは親切。透明性の確保という面では理解できる。ただし、選手からすると突き放された気持ちにはなると思う」と弁護士としての立場から解説した。

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