鹿児島のトヨタ正規ディーラーがハイエースのオリジナルキャンピングカーを製造! 地元の有名ビルダーと提携し共同開発へ

九州・鹿児島県のトヨタ自動車 正規販売ディーラーである鹿児島トヨタ自動車は、地元鹿児島の有名キャンピングカービルダー(製造メーカー)であるキャンパー鹿児島(株式会社Kアクセス)と業務提携し、多目的モビリティ“KT CRUISER”の企画開発を共同で行うと2021年5月25日(火)に発表した。2021年7月には発表・発売される見込み。なお“KT CRUISER”の開発経緯については、同社のホームページやSNSを通じて順次情報発信されていく予定だ。

トヨタ ハイエース

人気の「ハイエース」をベースに共同開発したオリジナルキャンピングカー「KT CRUISER」を2021年7月発表予定

鹿児島県のトヨタ販売ディーラー、鹿児島トヨタ自動車は、株式会社Kアクセス(キャンパー鹿児島:鹿児島県鹿児島市)と業務提携し、移動の新しい価値を提供する多目的モビリティを企画開発する。

キャンピングカーのベースとしても人気の1BOXバン「トヨタ ハイエースバン」

鹿児島トヨタオリジナルのキャンピングカーとして、トヨタの1BOXバン「ハイエース」をベースに開発され、ブランド名は“KT CRUISER”とする。

KT の頭文字には、1.クルマでツーリズム、2.空間を多目的に、3.快適にトランスフォーメーション、という3つのコンセプトを込めた。

“ローカルモビリティ”で鹿児島を元気にする活動の一環として、地域と共に社会課題を解決するモビリティとして2021年7月の発表・発売開始を計画する。

キャンピングカーの電源問題に取り組む大手ビルダーのキャンパー鹿児島がタッグを組んだ

鹿児島トヨタとキャンパー鹿児島によるオリジナルキャンピングカー“KT CRUISER”の開発構想(概念図)

キャンパー鹿児島は、人気のキャンピングカービルダー(製造・販売メーカー)で、ハイエースなどを中心にキャンピングカーを取り扱っている。同社はキャンピングカーに必須のバッテリーに対する課題解決策として『電源革命』と称された蓄電システムを先駆けて導入するなど、業界内でも先進的なビルダーとして知られている。

鹿児島トヨタは、キャンパー鹿児島と共同で、付加価値の高い機能性に優れたキャンピングカーの提供を目指す。

なお開発の経緯は随時鹿児島トヨタのホームページやSNSを通じて情報発信されていく予定。

車中泊やアウトドアが一大ブームに! メーカーや全国のディーラーが今、キャンピングカー造りに取り組み始めている!

モデリスタのハイエース専用ベッドキット

アウトドアブーム、車中泊ブームに加え、災害時のシェルターとして、また近年はモバイルオフィスやリモートワークの場としても、キャンピングカーの注目度が増している。

全国のキャンピングカーメーカー・ビルダーの注目度が増す中で、キャンピングカーのベース車を販売するメーカーや販売店(新車ディーラー)も、独自の取り組みを行っている。

トヨタの純正アクセサリーを扱うトヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、カスタムブランド「モデリスタ」から専用のベッドキットを搭載する車中泊仕様となるハイエースのコンプリートカーMRT(Multi Role Transporter)を発売中だ。価格は339万7000円から。

ハイエースのコンプリートカーMRT(Multi Role Transporter)のベッドキット

またハイエースキャンピングカーの大手であるトイファクトリー(岐阜県可児市)は、ハイエースバンの荷台へ簡単に脱着可能なシェルフユニット「MOBILITY UNIT HACO×HACO」を、2021年4月1日(木)に発表。

トイファクトリー店舗のほか、愛知トヨタ自動車、愛媛トヨタ自動車、愛媛トヨペット、茨城トヨペット、熊本トヨペット、群馬トヨタ自動車、埼玉トヨペット、横浜トヨペットの各新車ディーラーで取り扱う。13万1230円(工賃別)のベースキットに、収納ボックスやベッドキットなどを自由に組み合わして完成させる。

急激に伸びるキャンピングカーブームの流れを受け、鹿児島トヨタとキャンパー鹿児島や、トイファクトリーのような取り組みは、今後もさらに拡がりをみせていくだろう。

[筆者:MOTA(モータ)編集部]

※車両画像はイメージです

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