CLIPバンコク:ほほ笑みの国タイ、あるいは極彩色の国タイ王道紀行

By 武田編集長@CLIP山形

黄金色が目をチカチカさせ続ける極採色の国、タイ王国のバンコクに行くことにした。

急に行きたくなって出発5日前くらいに旅行会社に申し込み、3泊4日で7万円くらいだったと思う。

内訳は航空券、宿泊料、現地空港からホテルまでの往復送迎付きのフリーツアーで現地ではご自由に、というやつ。

※訪れた記録はかなり昔の話です。

※別にタイの事をわかった気になってません。

バンコクについて

タイの政治・経済・教育などの中心であり、「東南アジアのハブ」とも呼称されるほどの国際都市になった。

訪れて感じるのは、とても治安がいいということ。そして、人々のエキサイティングな息づかいと敬虔な仏教信者たちのギャップ。都会の強烈なほどの喧騒感と、仏教施設の厳かで静かなギャップが凄まじい。

バンコクはタイ王国の首都なので市ではなく都であり、正式名称は非常に長い。

正式名称

กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยา มหาดิลกภพ นพรัตนราชธานีบูรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์มหาสถาน อมรพิมานอวตารสถิต สักกะทัตติยวิษณุกรรมประสิทธิ์

クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット

日本語訳

イン神がウィッサヌカム神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の不滅の宝石のような、偉大な天使の都。

タイ人は日本語や英語圏で慣用されるバンコクではなく、正式名称の最初の部分のクルンテープ(天使の都)、あるいはクルンテープ・マハーナコーン(偉大な天使の都)と呼んでいる。自国の首都を天使の都なんて素敵な呼び方をしている。

この名称は1782年、ラーマ1世が現在の地へ遷都の際に付けられた。

写真について

昔のコンデジで撮影しているので、どう考えても今のスマホの方が画質が良い。カメラなんて知らなかった当時は、適当に購入したので今になって考えると酷い画質なうえ、とにかく撮影が下手。

まぁ、愛嬌というか。

もう一度訪れて撮り直したい。最近多いのは日本人のインスタ狙いの貧乏旅行らしいけど、自分の中では違うと思ってはいるのだが。。。

というか、当サイトは山形ローカルメディアだった。またには県外や海外もあり、ということにしている。自由です。

空港からホテルまで

送迎中の車内では日本語が堪能な女性ガイドと、日本では平日だったせいか、たった一人の客である自分との会話だった。現地での過ごし方や、タイ語の挨拶などを教えてもらったりして過ごした。言葉はとにかく覚えにくい。

そして、まーったく字が読めない。

言葉

タイ語でありがとう(コップ クン クラッ(プ))、こんにちは(サワディー クラッ(プ))、くらいは覚えるようにしたけど、男性と女性で少し言葉が違う等々、頭が痛くなる。

実際の所、現地ではお互いにカタコトの英語になった。お店、タクシー、トゥクトゥク、街で急に話しかけてくる志村けん似のオジサン、すべて英語になる。タイや台湾などアジア圏の英語はネイティブではないので聞き取りやすいと思ったけど、ネイティブ圏の人がタイ旅行に行くと英語が通じなくて不便と感じるらしい。英語力が低い日本人にとってアジア旅行はそんな感じ。日本にやってくる観光客はさぞかし不便だろう。

ちなみに志村けん似のオジサンは、「あっちのお寺はオススメだ。超ナイスなブッダがいるぜ。」と親切に教えてくれた。どこへ旅行に行っても、一番印象に残るのは人である。

ワイ

タイの伝統的な挨拶では、胸の高さで両手を合わせる「ワイ」というものがある。相手への敬意を示すもので、それには感動した。日本での合掌とは意味が違うので、それは調べてから行った方がいいと思う。

出展:Wiki

日本の合掌と違いワイは手と手をぴったりとくっつけずに、少しふくらみを持たせることで仏を象徴する蓮の花のつぼみを表していると云われる。

相手の人が僧侶、目上、同世代の仲間と主に3段階に区別して作法がやや異なり、合掌の位置が上であるほど相手へ敬意を表すようになっている。目下から目上の人にするものと考えてよいと思われる。タイは厳しい階級社会の国で、生まれながらに階級が分かれているのだ。

日本の合掌のように、謝罪や感謝、お願いなどの意味を持たない。

ガイドの若い女性

タイ人なのにカオサイ・ギャラクシーやウィラポンを知らないのはショックだった。

ウィラポン

ホテルにチェックインし、ガイドと別れ際「日本に帰ったらタイの事なんて忘れるんでしょ」の捨てセリフをいただいた。

きっとよくあるパターンなのだろうけど、一緒にされてしまった。こういうの・・・引きずるタイプです。

マイ・ペンライ

よく耳にする言葉だけど、そう簡単に理解できるものではないらしい。

大雑把にいうと「大丈夫でんがな」「問題あらへんで」「どうにかなるやろ」みたいな意味で、様々な場面で使用されて状況によって解釈は変わってくる。

フランス人みたいに感情をすぐ出して、お店の店員が何だお前面倒くせぇな帰れと言わんばかりに購入した商品を投げつけたりはしてこない国民性なので、その点は安心して旅行しよう。

ほほ笑みの国

なぜほほ笑みの国なのか?

タイ人は平穏を好み、笑顔で優しい人や楽観的な人多いところが由来かもしれない。これは教育の影響とも云われる。

あるいは、タイ政府観光庁のキャッチフレーズ説もあるけど、タイ人に笑顔が多いのは確かなこと。

いつの間にかタイ人に影響されて、微笑みの人になってしまうだろう。帰国して3日で元に戻っちゃったけど。

トゥクトゥク

バンコク・センターホテル前は大通りで、三輪タクシー「トゥクトゥク」が客待ちをしていた。

乗車前に価格交渉をするけれど、ほぼ相場は決まっていて値切りは一切通用しなかったのはガイド誌と違うところ。少し安く100バーツで頼む、と伝えると「ほか行け」で終わりである。

ちなみにタクシーの方が安く、トゥクトゥクは外国からやってきた観光客向けの風物詩のようだった。

タクシーはメーターがあり、ぼったくり的な事はない。

マッサージ師に聞いたら現地人のトゥクトゥク乗車料金は観光客と大きな開きがある。このように現地人と観光客で料金が違うのは、あらゆる場面で遭遇する。

乗車中はマフラーの轟音、凄いスピード感、強い風に当たりながら風景が目まぐるしく変わっていくのが痛快で、気持ち良すぎてタクシーは1回しか乗らなかった。トゥクトゥクに乗ってこそタイなのだ。

現在、2022年に向けて電動化を目指しているという。そうすると醍醐味がなくなるけど、仕方ないか。

チャイナタウン

ホテルを出ると中華街を通る。極彩色のタクシーが多く、原付バイクやトゥクトゥクだらけで喧騒感に溢れている。

バンコク誕生当初から中国系住民が代々暮らすこの街を通るのは、賑わいの中でノスタルジックな風情漂う奇妙な体験だった。

路地裏と地下鉄

ほんの少し歩き、人通りの少ない路地裏へ行ってみると華やかさが消えて急に静かになる。

地下鉄のホームはさぞかし暗くて汚いのかと思いきや、綺麗すぎて驚く。

英語で併記されているので、迷うことはない。

食事

屋外に展開する屋台というか屋外の露店は現地人でも腹を下すことがあるらしく、やめた方がいいとガイドが言っていたのでレストランを多く利用した。

適当に入店するとタイ料理かと思いきや多国籍料理だったり、洋風だったりしたので調べてから行った方がいいかもしれない。

でも、何を食べても美味しかった。

どうしてもタイ料理が食べたくて、バンコク屈指の大型ショッピングセンターのサイアム・パラゴンに行ったついで、飲食店でトムヤムクンを頼んでみた。

予約してないのに予約席に案内される。

日本で食べるのと違うのは、スープなので具を食べるものではないな、という印象。でも商業施設だから観光客向けにしてるのかもしれなかった。

ついでに食品コーナーへ行ったら缶詰だけの棚がズラリ。缶詰好きなのかなぁ…

サイアム・パラゴンは高級ブランドが並んでいたり、飲食店街がズラ―っと並んでいたり、映画館もあったり、車が並んでいたり、水族館があったりする。でも、観光で行くところではないかな。

とても高級で土産物を購入する目的とも違い、現地の富裕層が行く印象かな。

ワット・ポー(ねはん寺)

王宮の南側に涅槃仏(涅槃像、寝釈迦像、寝釈迦仏)で有名すぎる王宮寺院、ワット・ポーがある。

アユタヤ王朝時代からあった寺を、現王朝チャクリー王朝の初代国王「ラーマ1世」の手によって、1788年に再建された。バンコクで一番古いお寺で、正式名称はワット・プラ・チェートゥ・ポン・ラーチャ・ワ・ララーム。

まぁーとにかく、たくさんの観光客でごった返していた。涅槃像は全長46m、高さ15mもあり、どう撮っていいかわからない。

寝ているお釈迦様は、入滅する(亡くなる)前に弟子達に最後の説教をしている姿を表している。

足の裏には仏教の世界観を現した108の図が、美しい螺鈿細工で描かれている。貝殻を研磨して模様にはめ込んでいるという。

この他にも歴代国王の仏塔(お墓)とか、マッサージとかいろいろあった。

ラーマ3世によって医学の府とされたので、東洋医学に基づくタイマッサージの総本山となっている。

基本情報

名称:ワット・ポー
営業時間:8:00~18:30
アクセス:MRTサナームチャイ駅から徒歩5分。エクスプレスボートでターティアン船着場からすぐ。
住所:2 Sanam Chai Rd, Phra Borom Maha Ratchawang, Phra Nakhon, Bangkok 10200

ワット・アルン(暁の寺)

ワット・ポーの前を流れるチャオプラヤー川を船で渡り、向かい側にあるワット・アルンへ。アルンは暁の意で、三島由紀夫の小説「暁の寺」に描かれている。

バンコクの「トンブリ地区」で最も早く朝日が照らすことから暁の寺院と呼ばれるようになった。アユタヤ王朝の滅亡後、17世紀にタクシン王がトンブリ王朝を開いた際にここを王室寺院と定めた。

巨大な仏塔が中央にひとつ、それを取り囲むように4つの仏塔が建っている。美しい陶器片で装飾され、台座は「半人半鳥像(キンリー)」の彫像などで飾られている。

急な階段があり、ついでに上るとバンコク都内を一望できた。そよ風に当たり、一瞬の清涼感を味わうものの次の人が来るのですぐ移動。日本だったら危険で立ち入り禁止にするほど急なので注意。

タイらしい売店があり、コーラを頼んだらビニール袋にコーラをいれて、ストローを差した状態で提供された。

それがスタンダードなのだとか。じゃあここにある缶は何だろう。。。

氷を入れるからか。

日本みたいに紙コップという概念ではないけど、量が多いからこれもいいかな、と思ってくる。

基本情報

名称:ワット・アルン
営業時間:9:00 – 16:30
アクセス:エクスプレスボートでワット・アルン船着場へ。もしくは向かいのターティアン船着場から渡し船で。
住所:158 Thanon Wang Doem, Wat Arun, Bangkok Yai, Bangkok 10600

ワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)

ワット・ポーの隣にあるので近い。

通称エメラルド寺院で知られるワット・プラ・ケオは、1782年にラーマ1世がチャクリー王朝(現王朝)を開いたときに護国寺として建てた寺院。

タイで最も美しく、きらびやかな寺院と云われる。

スリランカ様式で造られた「プラ・シー・ラタナ・チェディー」という黄金の大きな仏塔があり、仏舎利(仏陀の遺骨)が納められている。ラーマ4世がアユタヤのワット・プラシー・サンペットにあった仏塔を真似て作ったという。

スリランカ様式?大石田にある向川寺にある仏舎利塔もスリランカの影響だったと思う。

黒瀧山 向川寺

翡翠色のエメラルドブッダが季節に合わせて年3回衣替えをするそうだ。

建物の装飾にもエメラルド色が多く使われ、黄金と輝く緑のコントラストはこんなにも美しいのかと感動する。

仏教に関係のない像が多く、ヒンドゥー教の影響を受けていると聞けばすぐに納得できた。

王族専用の寺院なので非常に格式が高く、エメラルドブッダは撮影禁止だった。服装にも注意が必要で、特に露出が多い服は控えた方がよさそう。

※ワット・プラ・ケオだけとは限らず、服装は注意。

こっそり撮影しようとする金髪の外国人とかいたけど、本当にやめようよ、と思うのだが。。。

基本情報

名称:ワット・プラ・ケオ
営業時間:8:30〜16:30(チケット販売は15:30)
アクセス:ワット・ポーの隣
住所:Na Phra Lan Rd, Phra Borom Maha Ratchawang, เขตพ ระนคร Bangkok 10200

ラジャダムナン・スタジアム

本場のムエタイ(タイ式キックボクシング)が観たいなら、権威があるのはルンビニー・スタジアムラジャダムナン・スタジアムの2か所となる。

※日本人がラジャダムナン王者に挑戦し、しかも現地で試合を行って勝利し、チャンピオンに正式認定されたのは数人しかいない。

リングサイド席を当日入手することができ、客席に座ると目の前がリングだった。日本のボクシング会場で最前列なんてほぼあり得ない。

座っていると少年たちが食べ物を売りにくる。活力のある目でこちらを見てくるので、お菓子を多めに購入した。ムエタイの試合で生活費を稼ぐ少年と同じかもしれない。

この日は最前列ではなく、近すぎて3列目にしたのは後悔している。ほぼリングサイドにしか観客はおらず、後ろの席や高い席は人がいない。というのは、観光客がリングサイドに座り、現地で賭けをする人はあとからやってくるのだ。

この時はムエタイを観に訪れた・・・のではなく、辰吉丈一郎の試合を観に来たのだ。

熱狂的な日本のファンは、試合前から太鼓を叩いて応援している。

第二試合に始まり、日本のメディアなどカメラマンがたくさんいた。試合内容はTBSで放送され、客席の自分が長時間全国放送された。

結果は、今は亡きカーサイ・ジョッキージムの勝利となった。

基本情報

モテる

現地のタイ人からはかなりモテた。よく耳にする東南アジアで日本人はモテる、という類のものと一緒なのか別なのかは知らない。聞くところによると色白で塩っぽい顔をしているのがウケるらしい。

個室でタイ式マッサージを受けているのに、他の従業員が入れ替わりやってきて大変だった。

わざわざ書かなくていいか。

その他

いろいろ写真を貼ってみるかな。

サイアム・パラゴンから歩いてすぐ近くの所には、商店街があり、こんなTシャツまで売っている。日本では着れないだろう。常温保存可製品、とういのがいい。

帰りの空港。サイバー感が強い、よく見る写真。

記念に入店しようか本気で迷ったバンコクの床屋。カリスマ理容師かもしれない。

トゥクトゥクは何度乗ったかわからない。バイク好きな人ってこの気持ちよさに通じる部分はあるんだろうか。

サイアム・パラゴンにいた綺麗なおねえさん。この日は人が少ないのに、1人でずっと奏でていた。

間近で見ると本当に可愛いかったなぁ・・・

笑顔で撮影に応じてくれる。

最後に

街中がエキサイトしていて、テンションが高い。

商店街から路地裏から、土産物屋から飲食店まで活発で楽しい。

それが伝わりにくい写真↓

旅行できないので、そのうちCLIP台北、CLIPフランスとかいろいろ書いてみたい。

ではまたー

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