原作マンガ・アニメ共に1000話を記録する『ONE PIECE(ワンピース)』お薦め劇場版は?

©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

ナッツチョコレート売上No.1の「明治ナッツチョコシリーズ」と大人気アニメ『ONE PIECE(ワンピース)』が初コラボレーションした、「明治アーモンドチョコレート ワンピースオリジナルグッズが当たる!キャンペーン」が6月1日より実施される。

コラボは『ONE PIECE』原作マンガ1000話、アニメ1000話を記念してものだ。1997年から少年ジャンプで連載を開始した同作は、2015年6月15日には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されるなど未だ快進撃を続けている。

しかし、これだけ長期連載の作品だと「昔は最新の話を追いかけていたが今は忙しくてなかなかそうはいかない…」という人も多いだろう。そのうちに知らないキャラクターも増え結局読まなくなってしまうという人も。そういった人たちに今一度『ONE PIECE』の魅力を感じてもらうため、ここでは最長でも2時間もあれば鑑賞できてしまう劇場版作品をオススメしたい。

また、劇場版は話が独立しているので、原作を一切読んだことのない人でも大まかなキャラクターを知っていれば楽しめることが可能だ。今回はその劇場版作品の中でも、特に面白いと思う作品5作を独断と偏見で紹介する。

その1:『ONE PIECE』

2000年に公開された劇場版第1作、まだルフィ、ロロノア・ゾロ、ナミ、ウソップの4人しか麦わらの一味がいなかった時代の作品ということで、今となっては逆に新鮮。尺も51分で短く、原作未読の人には一番薦めたい。実は、原作初期の一味の乗船だった「ゴーイングメリー号」がアニメ本編よりも先に登場している。

その2:『ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』

2005年に公開された同作の監督は、現在では『サマーウォーズ』『バケモノの子』などのオリジナル劇場アニメで有名な細田守氏だ。良くも悪くも同氏の個性が爆発している作品で、原作ファンにとっては賛否両論となっている。

特にラストの方は友情・努力・勝利を貴ぶジャンプ原作作品にはあるまじき鬱々とした展開で、子供時代に観たという人の中にはトラウマになったという意見も。しかし、普段の『ONE PIECE』にはない展開ということでハマる人はかなりハマる。

その3:『ONE PIECE FILM Z』

ファンの間ではもはや説明不要の人気作。劇場版第12作目で、原作者である尾田栄一郎氏が総合プロデューサーとなり、作品構成をしたという作品だ。この3年前の劇場作品である、『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』でも尾田氏はプロデューサーを担当しているが、個人的にはこちらを推したい。というのもメインの麦わらの一味はもちろん、原作のキャラが多数劇場版に初登場するなど、麦わらの一味の劇場オリジナルストーリーというよりは『ONE PIECE』に登場するキャラの生き様のようなものを感じられる作品なっているからだ。

さらに同作に登場するオリジナルキャラ・ゼットも人気で、ラストのルフィとの戦闘は必見。ルフィ、ゼット、そして海軍、それぞれに正義がぶつかり合う、人間ドラマの濃い作品だ。

その4:『ONE PIECE FILM GOLD』

2016年に公開した13作目となる同作でも、全作に引き続き原作者の尾田氏が総合プロデューサーを担当した。船上の独立国家兼カジノという地上波の朝放送では、もしかしたらクレームが来るかもしれない設定を、劇場だから大丈夫だろうと隠しもせずに突き進んだ作品となっている。

カジノといえばギャンブルということで、駆け引きなどの知略戦が、他の作品のように出るかと思えばそんなことはなく、ド派手なバトル演出と大音響、巨大化などの普段はありえない要素などを詰め込めるだけ詰め込み、そのまま「どうだ!」と視聴者に叩きつけるような潔いものとなっている。おそらく歴代の『ONE PIECE』映画で劇場での再上映を望む作品というアンケートを取れば間違いなく上位に食い込む作品だ。とにかく映像と音楽、ストーリーの全てがテンションの爆上がりする方向に向いている。

その5:『ONE PIECE STAMPEDE』

現状では一番新しい、2019年公開の14作目となるこの作品のテーマは端的に表すと「お祭り」の一言に尽きる。世界中から海賊が集う「海賊万博」を舞台にしたオリジナルストーリーが展開する。サボ、ハンコック、バギー、クロコダイル、ルッチ、ミホーク、スモーカーなどの原作登場の歴代人気キャラとルフィたちが、普段ではありえない組み合わせで共闘したり競ったりする原作ファンのための作品とも言っていい一作だ。

原作者の尾田氏が今回も監修に入っており、原作のノリは保証付きだ。ただ、同作をずっと追ってないと100%の楽しさは感じることができないかもしれないが、ここ数年『ONE PIECE』を読んでいない、もしくは観ていないとういう人も楽しめる要素はかなりある。

なお、1日より実施するキャンペーンでは「ワンピース オリジナルナッツチョコ宝箱」を合計1000名にプレゼントするなど、『ONE PIECE』1000話突破にちなんだ企画が用意されているようだ。(斎藤雅道)

©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

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