ノアのGHCナショナル王者・杉浦貴(51)が、独自路線で方舟マットを活性化する。
後楽園大会の初防衛戦(31日)では“IQレスラー”桜庭和志(51)と対戦。タッグパートナー同士でもある「杉浦軍」の同門対決は寝技地獄に悲鳴を上げる場面もあったが、最後はV1アームロックを切り返して丸め込んだ。
試合後は「サイバーファイトフェス」での対戦を要求されていたDDTのスーパー・ササダンゴ・マシンと男色ディーノ(44)に迫られ、すったもんだの末に受諾。その後、ナショナル王座の防衛ロードについて本紙に「独自のやり方で盛り上げたい。例えばノアであまり見られない他団体の選手とか、外敵を迎え撃つのもいいと思う」と腹案を明かした。
さらに現在は距離を置くGHCヘビー級王者の武藤敬司(58)についても触れた。昨年の参戦から存在感を増し、名実ともに団体の頂点に君臨するが、杉浦は「世間的にノアイコール武藤敬司になってる? いいんじゃない、今は。利用できるものは利用したらいいんだよ。それで世の中にノアの名前が広がれば。武藤さんは広告塔だから」と意外な反応を見せた。
もちろん自らも時が来ればその知名度を利用する。「サイバーファイトフェス」での武藤と丸藤正道(41)の王座戦を見据え「その結果次第だよね。どう動いてもおいしいから。それで俺が最後にいいところを持っていけばいい」と話した。
DDT軍との対抗戦のみならず、常にその周辺が騒がしいナショナル王者。今後も目が離せそうにない。