尊い(とうとい)とは、崇高で近寄りがたい、神聖である、非常に貴重でありがたいこと といった意味から派生し、ネット界隈で使用されるようになった言葉。
『尊い』の意味
崇高で近寄りがたい、神聖である、非常に貴重でありがたいことといった意味から派生し、ネット界隈で使用されるようになった言葉。
作品が崇高さを感じるほどにクオリティー高く、価値を感じられることから、大変素晴らしい、完璧、最高すぎる、といった感動の意味を込めて“尊い”と言う。そういった作品を世に送り出してくれたクリエイターへの感謝と尊敬の意味も込められている。
また原作およびメディアミックスにおいて、クリエイターが客の好みを的確に把握し表現していることを指す“わかってる”感があった時や、キャラクター同士のカップリングに対して使われることもある。
最近では、アニメやマンガなどの2次元から、アイドルや俳優などの3次元の存在に対しても使われることが多い。
『尊い』の由来
具体的な由来は不明だが、2012年頃から使われ始め、2014年には一般的に用いられるようになったとされている。
「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2018』」では、第4位にランクインしている。
『尊い』の使い方
用例としては、キャラクター名や作品名と一緒に“○○尊い”と端的に表現されることが多い。マンガ『進撃の巨人』において、超人的強さを誇るが粗野で不愛想なリヴァイ兵長が、仲間想いな一面を見せた時、「兵長尊い」と呟いた読者も多いことだろう。
尊いとされるものは、アレンジや脳内補完をする必要などなく、妄想なんてもってのほか、ただ見ているだけで満足だと思わせるほどの圧倒的な力を秘めている。その力は見る者から言葉を奪い、静かに手を合わせて涙を流させるほどである。彼ら・彼女らの前には、きっとそのキャラクターないし作品が神々しく輝いて見えていることだろう。
『尊い』から派生した言葉
『尊い』から派生した言葉として、
『尊み』…語尾に”み”をつけて名詞的に使うようにしたもの(○○み)
『尊み秀吉』…“尊み”と、“豊臣秀吉”を合わせた造語
などが使われている。
さらに、『尊い』と同様に非常に好き、素晴らしいといった意味を表す言葉として、
『召される』…キャラクターや作品の魅力に、萌えや好きという気持ちが高まりすぎて、もはや天に召されてもおかしくないような精神状態になっていること
『胸熱』…“胸が熱くなる”の略語。感動や喜び、期待感などの様々な感情で胸が高鳴り、熱くなる様を指すネットスラング
などが存在している。