強制収容所で難民となった実在の画家 描くことで戦い続ける 「ジュゼップ 戦場の画家」公開決定

実在の画家ジュゼップ・バルトリを描いたアニメーション映画「ジュゼップ 戦場の画家」が、8月13日より劇場公開されることが決まった。人間の尊厳を踏みにじられる過酷な状況の中で、ジュゼップとフランス人憲兵との間に芽生えた有刺鉄線を越えた友情や、愛する人との再会を胸にどんな現実も描くことで戦い続けるジュゼップの姿を描く。

メガホンを取ったのは、本作が長編アニメーション監督デビューとなる、フランスの全国紙「ル・モンド」などのイラストレーターとして活躍してきたオーレル。ジュゼップが収容所で記した実際のスケッチに触発され、10年の歳月を費やして完成させた。脚本は「マルセイユの恋」「キリマンジャロの雪」などのジャン=ルイ・ミレシが務め、製作は「戦場でワルツを」のセルジュ・ラルーが担当した。

完成した作品は、第73回カンヌ国際映画祭に正式出品され、フランス版アカデミー賞として知られるセザール賞では長編アニメーション賞を受賞するなど高い評価を受けた。日本では、第8回東京アニメアワードフェスティバルで審査員を務めた片渕須直監督が絶賛し、長編コンペティション部門グランプリと東京都知事賞をダブル受賞した。

【作品情報】
ジュゼップ 戦場の画家
2021年8月13日(金) 、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:ロングライド
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