造船技術の研修 若手9人が修了式 長崎高技専

2カ月の研修を終え、井筒会長(左)から修了証書を授与される受講生=長与町、長崎高等技術専門校

 造船業界の若手社員に技術を伝承する長崎地域造船造機技術研修センターの新人教育研修修了式が31日、西彼長与町高田郷の県立長崎高等技術専門校であり、6社の9人が現場技能者としてのスタートラインに立った。
 同センターは技術の伝承や関係企業の発展などを目的に地元造船界が立ち上げ、2007年度から研修をしている。今年も4~5月の2カ月間、同校で実施。熟練技術者の講師陣から溶接やクレーン操作などの基礎技術や社会人、企業人として必要な心構えなどを学んだ。
 修了式では同センターの井筒龍介会長が「一日も早く先輩方に続く技術戦力として、若い力を存分に発揮してほしい」とあいさつ。受講生一人一人に修了証書を手渡した。
 受講生を代表して島原ドック協業組合の原川和之さん(28)が「この貴重な経験を精いっぱい生かせるよう、努力していきたい」とお礼の言葉を述べた。

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