箱館醸蔵「郷宝」…新たな北海道土産の予感“酒かすカタラーナ”…杏仁豆腐・唐揚げも

約35年ぶりに道南に誕生した箱館醸蔵。新酒「郷宝」は、クラウドファンディングで2,000万円以上の支援がありました。
道南の希望を背負った箱館醸蔵ですが、「商品開発に活用してくれるなら」と、企業向けに酒かすなどの副産物を無料で提供しているとのこと。

コロナ禍で厳しい状況の中、郷宝の副産物で商品開発が進む道南の様子を伺ってきました。

郷宝の酒かすで作る"スイーツ"

魚まさ五稜郭総本店では現在、郷宝の酒かすを使った「酒かすカタラーナ」を開発中。「アイスがおいしい季節までに仕上がれば」と試作を重ねているとのこと。土産品としても販売する予定だそうですよ。

外出がしづらい状況を受けつつも「できればお店に来て"郷宝"と地元の食材を食べてほしい。そして最後の締しめにカタラーナという流れができれば」と、店を運営する「函館フーズプランニング」の高野信子さんも地元の活性化を願います。

上白ぬかたっぷり「衣ザクザクからあげ」

郷宝の酒かすと、米の中心に近い上白ぬかをたっぷり使ったからあげを開発したのは、函館国際ホテル。ナイフで切ってみると、気持ちの良いくらい「ザクザクッ!」とした音が響きます。

米の味も楽しんでもらおうとあえて衣に米粒を残しているとのこと。ほんのりお酒の香りがする大人のからあげですね。

西京漬けから杏仁豆腐まで

函館国際ホテルでは、からあげのほかにも15種類以上のメニューを試作中とのこと。酒かすとみそを合わせて濃厚な味わいになったタラの西京漬けに、ほんのり酒の香りが広がる杏仁豆腐まで、郷宝の副産物がさまざまな料理に姿を変えます。

郷宝がつなぐ「道南の希望」

「コロナ禍のときに何もやらないじっとしてるわけじゃなくて、どんどんチャレンジして少しでも明るいニュースを届けたい」と、木村総料理長の前向きな思いが伺えました。

道南の希望を背負った新酒「郷宝(ごっほう)」は5月24日からの販売。副産物を使った商品の開発で、道南の酒と食がさらに盛り上がりそうです。

(上記の情報は記事作成時点でのものです。最新の情報は各店舗にお問い合わせください)

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