毎週月~金曜日ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」では「奈良にうまいもんあり!」と題して、プロの料理人に紹介してもらった美味しいお店を数珠つなぎで紹介していきます。
※この記事は5月31日(月)に放送された内容です。
今回は、宇陀市菟田野にある昭和2年創業の老舗和菓子店「西 昭和堂」へ!
素材本来の味を大切にした手作りの和菓子を楽しむことが出来るお店です。まず、創業当初から変わらぬ味で、一番人気のみたらし団子をいただきました。
外側がパリッとしていて、中はとろけるように柔らかく、タレの香りと餅の甘味が口の中に広がります。
国産の上質な米粉だけを使用し、昔ながらのせいろ蒸しで杵と臼でしっかりついて、コシを出しているので、もちっとした食感が感じられます。
タレも地元・宇陀市の醤油をブレンドして、吉野の葛を使用しているので、滑らかな風味あるタレに仕上がっています。
続いて、これからの季節にぴったりな涼やかな見た目の本わらび餅を頂きました。
きな粉の香りが広がり、しっかりとした弾力があります。季節商品として夏に出している本わらび餅、きな粉との相性もばっちりです!
しっかり炒った深入りきな粉を使用しているので香り、風味が良く、わらび餅は本わらび粉を使用しているのでモチッとしつつ、しっとりかつ弾力ある仕上がりになっています。
リポーター
「わらび餅は冬にはできないんでしょうか?」
西さん
「出来ないことはないですが、和菓子屋というのは季節を感じていただく商売ですので、季節限定と線を引かせてもらっています。」
季節によって商品が違うのも楽しみの一つであり、和菓子から四季を感じられるのはいいですね。
創業90年以上にもなる「西 昭和堂」さんはお客さんとのふれあいを大切にしたいということから2店舗目など出さず、菟田野の地で代々受け継がれるお店。
「初代は祖父から始まり、父親・私と三代目になります。小さい頃から父親の仕事を見ていたので、自然とこの稼業につくだろうなと思っていました。和菓子作りは色々な作業が伴うので、興味があり、そのまま自分の職業にしようかという気持ちになった気がします。」
「今も多くのお客さんにお見え頂いてありがたいです。今後も自分が精進しながらお客さんの期待に背かないように創業当初の味を守りつつ、西 昭和堂のみたらし買いにきたといって頂けるようなお店にしていきたいと思います。」
代々 変わらぬ味でお客さんを笑顔にする【西 昭和堂】のうまいもん、ごちそうさまでした!
※この記事は取材当時の情報です。