ペター・ソルベルグが新型コロナ感染。息子オリバーのWRC第5戦出場が取りやめに

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 次世代のスター・ラリードライバーのひとりとして目されているオリバー・ソルベルグ。彼は今週末、イタリアで行われるWRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・イタリア・サルディニア』に参戦予定だったが、父親のペター・ソルベルグが新型コロナウイルスの検査で陽性となったことから出場を見合わせることになった。

 ヒュンダイ・モータースポーツの育成プログラムに参加し、2021年シーズンはWRC2クラスを主戦場にラリーを戦っているオリバー。元WRC世界王者の子息である彼は6月3~6日に行われるグラベル(未舗装路)ラリーでヒュンダイのWRカー、ヒュンダイi20クーペWRCを再ドライブする予定だった。

 19歳のスウェーデン人は、今年2月に行われた第2戦アークティック・ラリー・フィランドで初めてWRCの最高峰クラスに挑み、フルスノーで争われた同イベントでは総合7位入賞を果たしている。

 そのWRC第2戦以降、2度目のWRCクラス参戦が決まっていたなかで、彼の父親であるペターの新型コロナウイルス感染が明らかになった。オリバー自身は再三の検査で陰性が示されているものの、ペターの濃厚接触者にあたるためFIAの競技規則附則S項COVID-19プロトコル、およびポルトガル政府の規制により隔離措置が取られることに。彼は現在、シーズン第3戦が行われたポルトガル北部、ポルトのホテルで14日間の隔離生活を余儀なくされている。

「容易に想像してもらえると思うけど、僕はこのニュースにとてもがっかりしている。少し打ちのめされているよ」と語ったオリバー。

「しかし僕たちは昨年、新型コロナウイルスによって引き起こされる可能性を目の当たりにしてきた。パパは幸いにも微熱で元気そうにしているが、僕はいま彼のことを想っている」

「いまの心境は本当に辛いけど、あの素晴らしいヒュンダイi20クーペWRCで次のラリーを迎える日は必ず来る。このような規則や規制が設けられたのには理由があり、それはこのパンデミックが広がらないようにするためだ」

「僕の家族はFIA、ラリー主催者、各国政府、そして医療関係者の話を完全に受け入れている。もっとも重要なことは人々の安全を守ることだからね」

 FIAは、オリバーのドライブで第4戦ポルトガルの総合11位/WRC2クラス5位につけたヒュンダイi20 R5を走らせたレッドグレイ・チームの全メンバーに対して、隔離を命じたことを確認した。これによりチームメンバーは感染経路の追跡調査を受け、6月4日までの隔離対象者となっている。

WRC第5戦イタリアを欠場することになったオリバー・ソルベルグ
WRCポルトガルで総合11位/WRC2クラス5位となったオリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20 R5)