安倍前総理に不快感? 足らざる男、石破茂|鈴木宗男 5月26日発売の月刊『Hanada』7月号で安倍前総理が、「ポスト菅」候補4人を実名で公表し、話題を呼んでいる。だが、そこに、名前のなかった男がいる。石破茂氏だ。政治家として、人として、何が足りないのか。鈴木宗男議員が石破氏の足らざる点を指摘!

「ポスト菅」に名前がなかった男

安倍前総理が26日発売の月刊『Hanada』で「ポスト菅」候補として茂木外相、加藤官房長官、下村政調会長、岸田前政調会長を挙げたことにさまざまな反響がある。

石破元幹事長は28日、TBS(東京放送)のCS番組で「党総裁を決めるのは党員で、前総理ではない」と述べたそうだが、この辺が石破氏の政治家として、人としての足らざる点ではないか。

安倍前総理はインタビューで聞かれたので現時点における思いを話したことと察する。それに真っ向から否定するような対応では、政治家としての基本が欠けている。

選挙で選ばれた国会議員は、一癖も二癖もある人たちだ。それらを束ねるには、相当な胆力と懐の深さが求められる。石破氏が仲間が増えていかないのは、政治家である前に人としての矜持が足りないからではないか。

安倍前総理は菅総理を「1年で変えるべきではないし支えていく」と明言している。秋の総裁選挙では当然、菅総裁再選である。その後、安倍前総理が名前を挙げた人たちがどう国家・国民のためアピールしていくかである。

昨年、月刊『Hanada』9月号で当時の安倍総理が「菅官房長官も有力な後継候補です」と発言、菅官房長官が大ブレークし、総理総裁となっていった。この段階での安倍前総理の発言は極めて重みのある、示唆に富んだ、さらに経験からくる読みの深さ等、もろもろを踏まえての現実的な考えと私は「ごもっとも」と評価したい。

(2021年5月31日「ムネオ日記」)

鈴木宗男

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