【柔道世界選手権】東京五輪代表補欠の永山竜樹「大事な大会で勝ち切れることを見せたい」

パリ五輪に向けて意気込む永山

柔道の世界選手権ブダペスト大会(6~13日、ハンガリー)に出場する日本選手団が1日、羽田空港から出発。東京五輪男子60キロ級代表補欠の永山竜樹(25=了徳寺大職)がオンラインで出国前取材に応じた。

優勝した3月のグランドスラム(GS)タシケント大会以来の試合に「コロナ禍でできることに感謝。その中で世界チャンピオンになるチャンスなので、確実に取りにいきたい」と意気込んだ。

先月13日に、拠点とする母校・東海大柔道部で、部員55人が新型コロナウイルスに感染するという事態が発生。だがゴールデンウイーク前後は出稽古に励んでいたといい「濃厚接触者にはならなかったので、練習はできている」と調整が順調であることをアピールした。

コロナ禍で思うような練習が積めなかった時期には、激しい五輪代表争いで疲弊した心身を休めて、自分を見つめ直した。「今までは全力で戦うことしか考えていなかった。もっと余裕を持って柔道をすれば、大事な場面で想定外のことが起こっても対処できる」と、やりすぎないことに気を付けて、GSタシケントで結果を出した。

世界選手権出場は4回目。「3回挑戦して勝てなかったのが東京五輪代表になれなかった要因。大事な大会で勝ち切れることを見せたい」。2024年パリ五輪に向けての第一歩を踏み出す。

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