第9週の週間MVP発表 アはアブレイユ、ナはウッドラフが選出

日本時間6月2日、2021年シーズン第9週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグはホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)、ナ・リーグはブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)が選出された。アブレイユの受賞はキャリア通算6度目で、ホワイトソックスからの選出は早くも今季3人目。一方、ウッドラフが週間MVPに選出されるのは今回が初めてで、ブリュワーズからの選出は2年ぶりとなっている。

アブレイユは7試合に出場して打率.375(24打数9安打)、2二塁打、2本塁打、10打点、OPS1.191の好成績をマーク。7試合中6試合でヒットを放ち、マルチ安打を2度、マルチ打点を3度記録した。2014年4月、2015年8月、2015年9月、2017年5月、2020年8月にも週間MVPに選出されており、今回がキャリア通算6度目の受賞。ホワイトソックスからの選出は、ともに4月に受賞したイェルミン・メルセデスとカルロス・ロドンに続いて今季3人目となった。

ウッドラフは開幕からサイ・ヤング賞争いに加わるほどの好投を続けており、第9週は2試合に先発して14イニングを投げ、2勝0敗、防御率0.00、奪三振18、与四球2、被打率.109と圧巻のピッチングを披露。打たれた5本のヒットはすべて単打だった。この結果、今季の防御率は1.27まで向上し、これはジェイコブ・デグロム(メッツ)の0.71に次ぐメジャー2位の数字。ブリュワーズの選手が週間MVPを受賞するのは2019年7月にケストン・ヒウラ以来2年ぶり、ブリュワーズの投手に限定すると2011年5月のショーン・マーカム以来10年ぶりである。

なお、アブレイユは5月が終了した時点でメジャー最多の46打点を記録。昨季まで2年連続で打点王のタイトルを獲得しているが、3年連続打点王となれば、打点が公式記録となった1920年以降では1990~92年のセシル・フィルダー(当時タイガース)に続いてア・リーグ史上2人目の快挙となる。

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