フォロワー72万人の美女や家2軒売却の壮絶人生…「楽天ガールズ」個性豊かな新星

楽天ガールズの林襄さん(左)と熊霓さん【写真:球団提供】

林襄さんはインスタフォロワー72万人を抱えるインフルエンサー

台湾プロ野球(CPBL)・楽天モンキーズの戦いを後押しするチア「楽天ガールズ」。愛らしいルックスとパフォーマンスで、日本にもファンが多い。今季、約200人参加のオーディションを勝ち抜いた7人が新メンバーとして加入。中には、ダンスの台湾代表やインフルエンサーら、異色の経歴を持つメンバーもいる。【篠崎有理枝】

楽天ガールズにとって“最大の補強”と言われ、新メンバーの中で最も注目されているのは、インスタグラムのフォロワーが72万人を超える林襄(リン・シャン)さんだ。インフルエンサーとして知られているだけでなく、多くのバラエティ番組にも出演する。

「ダンスは得意ではないので、オーディションは今までで最大の挑戦でした。今は、毎日ダンスの猛練習をしています」と日々向上に意欲を燃やす林さん。小学6年生の時に、好きだった男の子が野球をやっており、その時にチアガールの存在を知った。「いつか自分もなりたい」。少女時代からの長年の夢を叶えた。「ファンの方には、私の最も美しい一面を見てほしいと思っています」と笑顔で話す。

さらに新メンバーでは、2013年から2015年まで楽天モンキーズの前身・ラミゴモンキーズでチアを務めていた陳伊(チェン・イー)さんが再加入。「ラミガールズ時代は、人生で最も輝いていた時期でした。野球が好きなので、もう一度スタジアムでチームを応援したかったですし、音楽を通した応援を多くの人に楽しんでもらいたいと思いました」と、再挑戦の理由を話す。

チアを引退していた間は、モデルやタレントとして活動し、歌手としてもCDを発売するなど芸能界で活躍。ルックスだけでなくお茶目なキャラクターが人気で、フェイスブックのフォロワーは100万人を超える。5年をへてチアに舞い戻った陳さんは「当時にはなかった大人の魅力あふれるパフォーマンスを見せたいと思います」とレベルアップを目指す。

メンバー最年少18歳の熊霓さんは世界レベルのダンス技術

メンバー最年少は、18歳の熊霓(ション・ニー)さん。世界レベルのダンス技術を持ち、審査員の小鐘(シャオジョン)氏も「国家代表級のパフォーマンスだ」と絶賛したほどだった。兄とともに小学2年生からダンスを始め、7歳から6年間、学校の夏休みと冬休みにイタリアにあるトップレベルのダンススクールに通った。費用は1年間で約200万台湾ドル(約800万円)、6年間では約1200万台湾ドル(約4800万円)に及ぶ。しかし、熊さんの両親は家を2軒売り払い、費用を捻出した。

その成果もあり、2016年に香港で開催された世界規模のダンス大会に台湾代表として出場。16歳部門とカテゴリーを超えた21歳部門のラテンダンスで1位を獲得した。「練習は辛いこともありましたが、国際舞台で踊るのは楽しく、期待されていることもわかっているので、世界に台湾の力を見せたいと思っています」と台湾代表の自覚をのぞかせる。ダンスの能力をさらに生かせる新天地を求め、楽天ガールズのオーディションを受験。「スタジアムに私のダンスをぜひ見に来てください」と一流のパフォーマンスを見せることを誓う。

新型コロナウィルス感染拡大の影響でリーグ中断中。いま球場で彼女たちの姿を見ることはできないが、SNSなどでも積極的に発信している。個性豊かな新メンバーは、2年目を迎えたチームの“勝利の女神”となる。

【写真】“最大の補強”リン・シャンのピンク水着ショット

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(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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