【新日本】タイチ&ザックがIWGPタッグ奪還!約1年半ぶりにディーバあべみほも登場<6.1後楽園・全試合結果>

新日本プロレスは6月1日(火)、東京・後楽園ホールで『Road to DOMINION』開幕戦を開催した。

メインは因縁深まるG.o.D(タマ・トンガ&タンガ・ロア)とタイチ&ザック・セイバーJr.のIWGPタッグ選手権がマッチメイクされた。

現IWGPタッグ王者G.o.D(タマ・トンガ&タンガ・ロア)に、前王者のタイチ&ザック・セイバーJr.組が挑戦する一戦には、約1年半ぶりにあべみほが登場。

両チームともに激しい戦いとなったが最後はタイチ&ザック・セイバーJr.の連携が冴え、見事IWGPタッグ王座の奪還に成功した。

勝利の勝ち名乗りを受けたタイチはマイクで「俺はザックとの約束を果たすために、今日どうなってもいいと思った。この先も俺とザックがここの中心になってやっていく、わかったかコノヤロー」と締めくくった。

『Road to DOMINION』
日時:2021年6月1日(火) 17:30開場 18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:293人

▼第1試合 20分1本勝負
上村 優也 ×
SHO
YOH
vs
鈴木 みのる
金丸 義信
エル・デスペラード 〇
11分36秒 ピンチェ・ロコ→体固め

■試合後バックステージコメント

SHO「(※上村に肩を貸しながら現れて)今日も負けた。いろんなことを乗り越えて試合ができる。そして、いま、俺たちが闘っているのはもちろん対戦相手、反対コーナーに立つレスラー。でも、いま、世界中、闘っている相手はそれだけじゃねぇんだよ。いろんなことと闘ってんだ。

やられても筋肉と一緒で超回復して、今日の負けも(6.7)大阪城(ホール)でYOHさんが(IWGP Jr.)シングルにつなげてくれるだろう」

上村「(※右肩を押さえてかなり辛そうな表情をしつつも立ち上がり)誰がどう見て、どう思おうと、今日のこれが今の俺には精一杯だ。試合に勝つ負けるよりも、自分の力が出し切れないことが、いや今日は出し切ったけど、まだまだまだ。悔しい! ありがとうございました」

※YOHはノーコメント

デスペラード「(※しばらく宙を見つめてから、自分の腹の肉をつまみ)体は多少余剰した部分はあるが、衰えはないなと。頭がな、頭の神経がついてきてねぇな。『モンハンライズ』(モンスターハンターライズ)ばっかりやってたから、俺は。チャンピオンらしく明日にはもうキッチリやってやるって」

※鈴木&金丸はノーコメント

▼第2試合 20分1本勝負
田口 隆祐
タイガーマスク ×
本間 朋晃
棚橋 弘至
vs
エル・ファンタズモ
石森 太二 〇
チェーズ・オーエンズ
“キング・オブ・ダークネス”EVIL
12分37秒 ブラディークロス→片エビ固め

■試合後バックステージコメント

ファンタズモ「汗ひとつかいてないのに、コメントか!? それはちょっと言い過ぎか…多少の汗はかいたかもな。5週間ぶりに試合したぜ。5週間ぶりで合ってるはずだ。それはいいとして、ファンタズモ&イシモリの最高のチームワークを見せてやったぞ。HEADBANGER&BONE DADDYはさらに強くなった! 明日の試合カードはなんだ!? 俺が知るか。じゃあ、また明日な」

石森「(※コメントスペースに座り込み)今日からファンタズモが帰ってきてくれて、また一緒にやれるようになってうれしいよ。俺はずっと、デスペ(ラード)、(IWGP Jr.)チャンピオン様のベルトを狙い続けているのは変わりないけど、ファンタズモがいると、狙える幅が広がるのも事実だよな。これだけよ、挑戦するのを待たされ続けてるんだからよ、欲張りになってもいいよな!?」

※EVIL&オーエンズはノーコメント

本間「EVIL…! EVIL! お前には俺が見えないようだな? 透明人間か!? 透明人間でもよ、明日、見えるようにしてやるよ」

棚橋「いま、1番大切なことは、『こうするんだ!』っていう自分の中でビジョンを、未来を、新日本の景色を、描けているかどうか? 『歓声がない。悔しいな』。『やっぱりいろいろみんな事情があって会場に来れない。空席が目立つな』。いまはそれを受け入れるしかなくて。

『会場に来たい人がたくさんいるだろうな』って信じてるし、『ワールド見てくれている人がたくさんいるだろうな』って、それも信じてる。だから、だからこそ、レスラーも、僕も、新日本プロレスも、未来を、しっかりと思い描いて。

(※腹筋を示し)自分の割れた腹筋を、しっかり思い描いて。“百日行”を始めましたんで。あと91日。けっこう長いですけど、棚橋の“荒行”につき合って下さい」

※田口&タイガーはノーコメント

▼第3試合 20分1本勝負
辻 陽太 ×
飯伏 幸太
vs
グレート-O-カーン 〇
ジェフ・コブ
12分32秒 エリミネーター→片エビ固め

■試合後バックステージコメント

辻「この4連戦を終えて、俺は何か変われたのか? コスチュームも変わってなければ、髪型もブーツも何も変わってない。俺にいま必要な何かっていうのは、そういう外見のものじゃなくて、心に届くようなもの。どうやって相手を倒すか。それは結果もそうだし、見ているファンの皆さんが決めることだ。俺の中では今日、俺はぜんぜん成長できなかった」

飯伏「(※不機嫌そうな表情で)俺が悪いんだろ? 俺が悪いんだろ?(※と言うと控室のドアをバーンと叩いて退場)」

コブ「カウントダウンが近づいてきたな。イブシ、俺に貶されたと思ったか? 違うぞ、俺なりにお前のやる気を引き出してるだけだ。本物のゴールデンスターの力を俺に見せてくれ。7日、(大阪で)俺が闘いたいのは覚醒モードのMURDER IBUSHIだ。英語で言ってもお前には伝わらないだろうから、日本語で言ってやる。お前なんて、“アサメシマエ”だ!」

オーカーン「帝国のものであるIWGPワールドの王座を勝手に奪い合っていることに遺憾の意を示すが、そんなことよりもいまは帝国をより強く大きくすることに尽力をしている。助かったな、5流レスラーども。まずはそのためにも神を再度殺し、所詮神なんていう偶像なんかに、帝国の王は負けないということを愚民にたっぷりと教えてやる!」

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<写真提供:新日本プロレス>

▼第4試合 30分1本勝負
YOSHI-HASHI
石井 智宏
後藤 洋央紀 〇
オカダ・カズチカ
vs
BUSHI
SANADA 〇
内藤 哲也
鷹木 信悟
14分31秒 後藤参式

■試合後バックステージコメント

石井「(※NEVER 6人タッグベルトを頭の高さに掲げ)ロス・インゴ、本気で獲りにきてんのか、オメェら!?」

後藤「よっしゃ! いよいよ明日、5度目の防衛戦だ(※と言いながら肩にかけたベルトを叩く)。明日もしっかり勝って、最多防衛記録、更新したいと思います」

YOSHI-HASHI「いま、そう、最多防衛タイ記録。現在。明日、必ず更新する。必ずだ」

オカダ「まあ、僕の中で別に復帰戦だなんて思ってないですけども、まあ実際ね、前回の(5.3)『(レスリング)どんたく』の試合から間は空いたわけだし、別に普通の試合をしただけ。まあ、でも、いろいろな不安な中でも、こうやってね、(NEVER 6人タッグ)チャンピオンと組んでね。またあの3人の勢いというのをもらったんで。またタイトルマッチ(IWGP世界ヘビー級王座決定戦)に向かってやっていきたいと思います。まあ、今日が最後の前哨戦だったんでね。鷹木さん、相手にとって不足はないんじゃないかな。『NEW JAPAN CUP 2021』準優勝ですし、1回挑戦して負けたとはいえ、チャンピオン(ウィル・オスプレイ)がいなくなってしまったわけですから。まあ、先頭にそのまま居座ってもおかしくないだろうし…。ただね、俺と対等にモノが言えると思うなよ!? しっかりと教えてやったろ。もうな、見てるレベルも、住んでる世界も、プロレスラーとしてのレベルも、だいぶ違うんだよ。ただ、次の闘い、ベルトが絡んでいるかもしれないけども、こういう状況の中、しっかりとひっくり返すいい一戦になるんじゃないかなと思います。ベルトを持った上で、次は、まあ本当であれば、東京ドームで闘う予定であった相手と、しっかりと闘って。自分の中でも消化したいんで。まあ、何があろうと、いろいろあったけども、ひとつだけ言わせてもらうと…プロレスラーは超人です」

鷹木「オカダの野郎、スカしやがって。復帰祝いに強烈なの食らわしてやろうと思ったのに。まあ、それでもオイ、オカダ。元気そうじゃねぇか、オイ。6.7大阪城ホールは、もっともっと元気100倍できてくれよ? な? それにしても! 新日本プロレス、よくぞカードを組んでくれたな。よくぞ俺に! もう1度チャンスくれたな? 心から感謝するよ。まあ、山が動いたんだ。オカダ・カズチカが動いたんだ。カード決まったら、オイ、もう安っぽい言葉いらねぇよ。あとは大阪城ホールに向けて、最高のベストコンディションで臨むだけだ。それから、内藤がなんだかよ、俺に対して『嫉妬してる、嫉妬してる』って言ってたけど、内藤! 嫉妬するのちょっと早くないか、オイ!? オイ内藤、お前にはもっと! 嫉妬させてやるからよ。そのためにも! 6.7大阪城ホールは…オカダ・カズチカに勝ってやる」

BUSHI「NEVER無差別級6人タッグのベルト、タイトルマッチが、明日の後楽園ホールのメインで決まったようだな。チャンピオンチームがもし勝ったら、あのベルト、最多防衛記録が更新されるそうじゃん。でもそれは、“もし勝ったら”の話だよな!? 試合後にベルトを手にしてるのは俺たちだよ」

内藤「いよいよ明日、NEVER無差別級6人タッグ選手権試合。もちろん、NEVER無差別級6人タッグ王座が最終目標ではない。それは、BUSHIも、SANADAも、そしてチャンピオンチームであるYOSHI-HASHIも、後藤も、石井も、同じでしょ。でも、いま、俺はNEVER無差別級6人タッグ王座に集中してるし、明日はNEVER無差別級6人タッグ王座を獲るために、ここ後楽園ホールへ来ますよ。俺たちがNEVER無差別級6人タッグ王座を獲ることが、鷹木への援護になるとは思わない。それは別物でしょ。でも、プレッシャーはかけられるかな? 明日は、そういう意味で俺たちにとって負けられない闘い。ワクワクするぜ、カブロン!」

※SANADAはノーコメント

▼第5試合 60分1本勝負
IWGPタッグ選手権試合
<第88代チャンピオンチーム>
タンガ・ロア
タマ・トンガ ×
vs
<チャレンジャーチーム>
ザック・セイバーJr. 〇
タイチ
26分08秒 天翔ザックドライバー→エビ固め

※チャンピオンチームが3度目の防衛に失敗。タイチ&ザックが新チャンピオンとなる

■ザック「おい、コーラクエンのバカたち、ヨカッタネ?ここでもう一度オマエたちに教えてやる。俺たちデンジャラステッカーズ日本のみならず世界一のタッグチームだ!ワタシニホンゴ、シャベレナイネ。ニホンゴ、チョームズカシイ。タイチ、ニホンゴ、オネガイ」

■タイチ「日本語、メッチャしゃべってんじゃん。ちょっと、なんて言っていいかわかんねえけど、苦しかった。苦しかった、今日は。この前も言ったとおり、身を持ってわかったよ。いくら治ったっつってよ、やっぱ苦しいよ。苦しいよ、こんなによ。だけど、気持ちだよ、あとは。俺はザックとの約束を果たすために。今日、どうなってもいいと思った。だけど結果、これが戻ってきてよかったよ。ザック、ゴメン、いっぱい待たせて(ザックは『イイヨ』と返答)。わかる?日本語。まあ、こうやって来てるけどよ、オメーらもいつどこで、俺みたいな目に遭うかわからねえぞ?ちゃんと家帰って、手洗いうがい、いっぱいしろよ。夜の街に飲みに行くんじゃねえぞ。オネーチャンのとことか行くなよ。まあ、行ってもいいけど、気をつけろよ。ザック、やっと戻ってきたよ、どうする?(ザックは『アトデ』と返答)。俺もわかんねえよ、この先。とりあえず、ザックとの約束を果たせてホッとしてる。それだけだ。あんなクソみてえなヤツらがよ、記録いっぱい塗り替えたかもしれねえけど、そんなもん、俺とザックで全部塗り替えてやるよ。俺らが最強だろ。この先も俺とザックが、ここの中心になってやっていくから、オマエら、わかったか、コノヤロー」

■試合後バックステージコメント

ザック「ZIMAはどこだ? 大丈夫か?(※日本語で)スゴイヨ! アベチャン…タダイマ」

あべみほ「ただいま」

ザック「いや違うな。俺が言うのは『オカエリナサイ』か。やっぱり俺の日本語はダメダメだ。6ヶ月…ロッカゲツグライ…ドームでベルトを失ってから6ヶ月経って、やっと獲り返せた。でも、この半年の間に(アメリカのロックバンドの)Weezerはアルバムを2枚もリリースした。1枚だって誰も聞きたがらないってのに。今までG.o.Dのことをコキ下ろしてきたが、あいつらの威力はヤバい。なんであいつらが7回もこのベルトを戴冠し、『WORLD TAG LEAGUE』を優勝できたのかようやくわかった。あいつらはたしかにバカだけど、あいつらのおかげで俺たちは限界を超えられた。あいつらにさんざん弄ばれたおかげで忍耐力も鍛えられたよ。でも、今日俺たちはあいつらを超えた。いまウイスキーがあれば最高だ。なんならこの際、ZIMAでもいいぞ。どこだ? 6ヶ月も待ったんだから飲ませてくれよ。まだスポンサーだよな? ノミタイヨ! ここ(バックステージ)ヒデェな。壁にペンキでも塗ったらどうだ?(後楽園ホールは)プロレスの聖地だろ? にしてはヒドいぞ」

タイチ「声ももう枯れたわ。ずっと声も出してねぇもん。おかしくなっちまったよ。頭痛い。なんだよ。どうなるかと思ったよ。体よりやっぱり気持ちだな。やるっていう気持ちとザックとの約束と。だから、(コロナに)感染しているヤツが世界中にいっぱいいると思うけど、不安な気持ちで負けたってなる気持ちもわかるけど、それを一歩乗り越えたらまた強くなるんじゃねぇか、全員。今日の俺みたいにな」

ザック「お前のコンディションは最高だ。大丈夫だ」

タイチ「本当にザックにはありがとうしかない。いつもザックは俺に優しい。どんなときでも俺に優しくしてくれる。こうやって今日も万全な状態を作ってくれて、もうちょっと先にあのとき出てたら倒れてたかもしんねぇな。今日でよかったよ。さすがだよ。それとザックにありがとうって当たり前のことだけど、絶対に言いたくねぇけど、あんなヤツらに言うつもりも言いたくもねぇけど、G.o.D、お前ら……いやありがとうとは言わねぇよ。だけど、俺がコロナに倒れて、お前らも知ってたんだろ、その情報は。よく逃げねぇで日本で待ってたな、俺らの挑戦を。その気持ち、テメェらがどんな気持ちで日本にいたのか、さっさと帰ってもいいところをよ。お前ら、そんなツラして優しいんだな、本当は。俺には優しいんだろ。俺とザックのことをお前らは待ってたのか? どんなつもりか知らんけどよ、ありがとう……とまではいかねぇけどよ、まあ今日はそう思ってやるよ。だから、またお前ら、明日か明後日か、また来るだろう? いつだって、またやってやってもいいよ、テメェら。まあ、ザックはイヤだって言うだろうけどな。G.o.D、ノーモア?」

ザック「いまは少しG.o.Dを認めてやるが、もう絶対にあいつらとは試合したくない。6回やってついにあいつらに勝った。この半年、ずっとあいつらを追いかけてきたが、今日でやっと決着はついた。もし、俺たちがベルトを落とすことがあれば、次期チャンピオンチームに挑戦すればいい。でも、それは遠い未来の話だ。1度はつまずいてしまったが、再び俺たちの手でこのタッグのベルトの価値を高めていく。いまこの団体はいろいろと大変だが、俺たちデンジャラステッカーズがいればすべては大丈夫だ。俺たちが世界一のタッグチームだと心からそう言えるが、いまは世界を飛び回ることができない。だから、ここ日本で防衛戦をしていきたい。日本のタッグチーム、誰でもいいぞ、挑戦を受けてやる。俺たちはここで待ってるぞ、ダーリン。それでZIMAはないのか? 体型キープのためにZIMA ZEROにしてくれ」

DOUKI「ZIMAはどこ行ったんだよ!」

タイチ「(※自分の腹を擦りながら)こんなに痩せてよ。30kg痩せたよ。どうすんだよ。俺、いま55kgしかない。(※DOUKIに向かって)今日、お前立ってたな、最後? お前の力もあるよ。最後、お前と金丸でいたのは俺らに挑戦するつもりか?」

DOUKI「俺と金丸で挑戦?(笑)」

タイチ「厳しいな。金丸では厳しいな」

DOUKI「金丸は厳しいな(笑)」

タイチ「(※ザックとあべみほに向かって)またやろうぜ、3人で」

ザック「今日、俺たちのためにZIMAを用意しなかったこと、忘れないからな」

※G.o.Dはノーコメント

<写真提供:新日本プロレス>

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