巨人は坂本に菅野、阪神は藤浪ら先発陣 1軍復帰が待たれるセ球団の主力たち

阪神・藤浪晋太郎(左)と巨人・坂本勇人【写真:荒川祐史】

藤浪や高橋ら投手陣の主力クラスがファーム調整中の阪神

プロ野球は2年ぶりに開催された「日本生命セ・パ交流戦」の真っ只中。セ・リーグは阪神、パ・リーグはソフトバンクが首位に立っている。コロナ禍での紆余曲折はありながらも、各球団が50試合前後を消化し、ペナントレースも3分の1を過ぎた。

各チーム、主力選手が奮闘する一方で、本来であれば1軍にいるべき選手が不在であるケースも。そこで、今後の各球団の“上がり目”となりうる、現在1軍に不在の主な主力選手を見てみよう。今回はセ・リーグだ。

【阪神】
投手:チェン・ウェイン、藤浪晋太郎、高橋遥人、エドワーズ、ガンケル
野手:糸原健斗

【巨人】
投手:菅野智之、大竹寛、井納翔一、今村信貴、メルセデス
野手:坂本勇人、梶谷隆幸、小林誠司

【ヤクルト】
投手:高梨裕稔、石川雅規、高橋奎二
野手:雄平、坂口智隆

【中日】
投手:R・マルティネス
野手:京田陽太、平田良介、A・マルティネス、ガーバー

【広島】
投手:九里亜蓮、森下暢仁、野村祐輔、スコット、フランスア、ネバラスカス
野手:鈴木誠也、長野久義、會澤翼、菊池涼介

【DeNA】
投手:上茶谷大河、ロメロ
野手:倉本寿彦

首位を走る阪神だが、後半戦に向けての“上がり目”もありそう。投手陣では現在、チェン、エドワーズ、ガンケルの助っ人3人がファームで調整中で、ガンケルは今週中に先発復帰する見込みだ。マルテ、サンズの助っ人が好調なこともあり、外国人枠の問題はあるが、チェンとエドワーズも状態が上がれば、戦力の厚みをもたらしてくれそうだ。藤浪はファームで調整中で、故障中の高橋も復帰できれば、大きな戦力となりそうだ。

巨人もエース菅野、主砲の坂本ら主力が多く離脱している

巨人も現状、投打のチームの中心を欠いている状況だ。右肘の違和感で離脱している菅野は今週中にも復帰する予定だが、坂本は右手親指を骨折して離脱中。梶谷も故障で離脱し、大竹や井納らもファームで調整中。こういった面々が1軍に復帰すれば、後半戦に向けた上昇の要因となり得るだろう。

3位につけるヤクルトは大ベテランの石川がファームで調整を続けてきた。20年連続勝利がかかる左腕は今週中にも1軍復帰を果たす見込みで、高梨も復帰が近づいている。この他にも雄平、坂口といった面々がファームで調整している。

中日はライデル、アリエルの“Wマルティネス”がキューバ代表として五輪予選に参戦中。京田や平田といった本来はレギュラーとして試合に出るべき主力が不振で2軍に降格している。

新型コロナウイルスのチーム内感染が広がった広島は九里や森下、鈴木誠、菊池涼らが離脱中。ただ隔離期間があければ、復帰できる見込みだ。ただ、會澤や野村、助っ人のフランスアらが不在だ。

DeNAはローテの一角として期待された上茶谷が4試合に投げて防御率10.69と大不振でファーム調整中。倉本は怪我で登録抹消となっている。ただ、他球団と比べると、主力の多くが1軍でプレーしていると言えるだろうか。(Full-Count編集部)

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