桜の折れ枝で薫製料理 桜を味覚で楽しむ第2弾 ディナー提供 上越市

 上越市高田城址公園の桜を味覚で楽しむイベント「Yozakura Hack(ヨザクラハック)」が5月29、30の両日、上越市本町2の「みんなのふれんちレルヒ」で開かれた。

 高田の夜桜の新たな活用法を提案するプロジェクト「Yozakura」によるイベント第2弾。発酵食品をはじめとする上越の食材と、桜の枝を使ったディナーを提供した。

上越の四季をイメージした前菜や、しょうゆ麹で味付けた魚料理などを提供。会場のしつらえにも桜を用いた

 メーンディッシュは桜の折れ枝のチップで薫製にした鶏肉料理「桜の役目。」。雪の重さで折れ、花を咲かせるという本来の役目を果たせなかった枝に、薫製チップという新たな役目を与えた。

メーンディッシュの「桜の役目。」は、桜の折れ枝をチップにして鶏肉を薫製

 会場のテーブルを仕切るカーテンには桜の草木染めを使用。カトラリー置きにも折れ枝を加工して使うなど、料理だけでなく、ディナーの空間にも夜桜を感じられる演出をした。

 29日のディナーに参加した女性客は「季節を感じながら食べることができた。空間全体がとてもいい雰囲気」と話していた。

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