需要高まるキッチンカー 神奈川県内全域で営業可能に

キッチンカー(資料写真)

 神奈川県は1日、調理スペースを備えた自動車で食品を移動販売する「キッチンカー」を巡り、県や保健所設置市6市(横浜、川崎、相模原、横須賀、藤沢、茅ケ崎)のいずれかが許可または届け出を受理すると、県内全域で営業できるようになったと発表した。

 対象となるのは、今月1日以降に食品衛生法に基づく移動食品営業の許可を受けたか届け出をしたキッチンカーなど。これまでは広域で営業を行う場合、県や保健所設置市それぞれで手続きを行う必要があったが、国の通知を受けて県や各市が申し合わせを行い、制度を改めた。

 県生活衛生課によると、県内の届け出数は重複を含め3478台(3月末時点)。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い需要は高まっており、前年に比べ200台以上増加した。

 黒岩祐治知事は1日の定例会見で「県内での営業の利便性が向上する」と述べ、期待感を示した。

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