キューバ代表が五輪切符逃す、マシソンvsセペダの元G戦士対決も実現

野球の東京五輪米大陸予選の2日目が1日(日本時間2日)、米フロリダ州で行われ、グループBではカナダキューバに6-5で競り勝った。2連敗となった野球大国・キューバは、1次ラウンド敗退となり、初めて五輪出場を逃した。グループBのもう1試合は、ベネズエラコロンビアに3-2でサヨナラ勝ちし、カナダとともに決勝ラウンド進出を決めた。

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■キューバのNPBリレー実らず

金メダル3個を保持し、「赤い稲妻」と称されたキューバがまさかの2連敗で1次ラウンド敗退となった。野球が五輪の正式種目となった1992年以降、初めて本大会出場を逃した。

キューバは先発のC・ビエラが大乱調。1回に4安打を許し、いきなり3点を奪われた。たまらず2番手Y・ロドリゲス中日)にスイッチしたが、先発が1回も持たずに降板し、追いかける展開となったのは誤算だった。

その後もモイネロソフトバンク)、R・マルティネス中日)とNPB勢を投入したが、カナダに追加点を奪われた。キューバも元巨人セペダが、カナダ4番手の元巨人マシソンから犠飛を放つなど追いすがったが、あと一歩届かず終戦となった。マシソンは1回2/3を投げて2失点だった。

■マシソン、有言実行へ近づく

マシソンは巨人を退団した2019年オフ、東京五輪での再会を希望するメッセージをファンに残しており、有言実行に近づいた。また、巨人は1日、マシソンと「米国OBスカウト」契約に合意したと発表しており、球団からは有望な若手選手発掘にも期待が寄せられている。

グループAでは、アメリカドミニカ共和国に8-6で勝利し、決勝ラウンド進出を決めた。グループAのもう1試合、ニカラグアプエルトリコの一戦は、延長10回タイブレークの末、7-6でニカラグアが勝った。この結果、2日に行われるドミニカ共和国とニカラグア(ともに1勝1敗)の勝者が残り1枠となった決勝ラウンドに進むことになった。

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文・SPREAD編集部

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