【全日本】故青木篤志さんのイタズラに悩む佐藤光留が3回忌でのジュニアトーナメントV誓う

暗闇の中で青木さんにささげるVを誓った佐藤

全日本プロレスのジュニアトーナメント「Jr.BATTLE OF GLORY 2days」1回戦8試合が2日、東京・新木場1stRINGで行われ、変態王・佐藤光留(40)は岩石落とし固めで大森北斗(25)を撃破。準決勝(対阿部史典=26)と決勝戦が行われる3日新木場大会へ駒を進めた。

優勝しなければならない理由がある。3日はかつてアジアタッグ王座を保持した盟友の元世界ジュニア王者・故青木篤志さん(享年41=2019年6月3日にバイク事故で死去)の3回忌にあたるからだ。

「まだ死んだという実感はないし、今日もその辺で見ているはず」と語る佐藤は、青木さんが亡くなった直後から、家の家電が次々に故障する“怪現象”に遭遇。「数日前には洗濯機がごう音を立てて壊れた。命日が近づくといつもこうです。テレビ、冷蔵庫、エアコン、PC、バイク…ほぼ全壊です。次は電子レンジかな」とすずしい顔で語った。その他、愛猫の造反劇、謎の宅急便など細かい怪現象は数えきれない。

5月23日には新潟プロレス新発田大会の6人タッグ戦で邪道・大仁田厚(63)と対戦。机の破片で頭を6発殴られ、その夜から異常な発汗と頭痛に悩まされた。「絶対にコロナだと思って市販と医療施設のPCR検査を受けたら陰性だった。よく考えたら机で殴られたのが原因。それで青木さんと組み、大仁田さんと青森で電流爆破(17年4月)をやったことを突然思い出し、命日がもう10日後だと気がついた。あの人にまたイタズラされた…」と苦笑しながらつぶやいた。

優勝すれば故人へ最高の追悼となるが「ヘソ曲がりの僕と青木さんのために最高の機会が訪れた、優勝するしかない。でも『青木さん、優勝しました!』って叫ぶと会場の照明が全部落下しそうなんで、それはジュニアのベルトを獲った時に叫びます」と、変態王は亡き盟友にVを誓った。

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