東西南北

©Nikkey Shimbun

 ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は1日昼、同州ではコパ・アメリカでのスタジアム使用を認めないと発表した。同知事はブラジルで同杯開催と発表された5月31日には、「他の選手権同様に」として開催容認の発言を行っていた。だが、側近たちがすぐに考えを改めるように促した、との報道が行われていた。元が企業家のドリア氏だけに、コパ・アメリカ開催による商業効果を考えたのだろうが、関係者の移動の必要や、無観客試合であっても熱狂的なサッカーファンが他国から入り込む可能性が否定できないことが計算になかったか。サンパウロ州などが協力を拒む中、ボルソナロ大統領は1日に、連邦直轄区とリオ州、マット・グロッソ・ド・スル州、ゴイアス州で開催と発表したが、果たしてどうなるか。
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 コパ・アメリカは、1930年に第1回目が開催されたW杯よりも歴史が古く、1916年開催の由緒ある歴史を持った大会だ。だが、ブラジルが主催年だった1918年に、当時大流行していたスペイン風邪で大会が延期された経緯がある。現在、ブラジル・メディアはそのことを例にあげ、改めて当地開催に疑問を投げかけている。スペイン風邪もコロナもいずれも歴史に残る大規模な流行病であり、中止になったとしても何ら不思議はないが、それでも強行されるのか。
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 コパ・アメリカが騒ぎとなっているかたわら、コパ・ブラジルの予選第3ラウンドの試合が1日に行われ、レギュラー温存を図ったサンパウロが4・デ・ジューリョに2―3で敗れる波乱があった。相手はピアウイ州選手権覇者とはいえ、全国選手権未登録の無名チームゆえ、屈辱の敗戦だ。2試合制なので8日にもう1試合同カードがあるが、挽回したいところ。

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