【全米女子OP】奈紗 スランプ脱出のカギは? 服部道子・五輪代表コーチが分析

スランプ脱出なるか(ロイター=USA TODAY)

女子ゴルフの今年の海外メジャー第2戦「全米女子オープン」はカリフォルニア州サンフランシスコのオリンピックCレークCで3日に開幕。11人が出場する日本勢で、注目は世界ランキング13位の畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)だ。東京五輪のゴルフ日本代表女子コーチでもある服部道子(52)が畑岡の現状を分析する。

今季の畑岡は思わぬ苦戦を強いられている。ここまで米女子ツアー9試合に出場し、3度の予選落ちを喫するなど、一度も上位に絡めていない。

今季最高の31位に入った5月上旬の「ホンダLPGA」では「いいプレーをしていたので、これで安心と思っていたのですが、次の試合(『ピュアシルク選手権』)では予選落ち。調子が悪くても簡単に予選落ちする選手ではないので、まだ自分の中で“これだけやっておけば大丈夫”というものが見つかっていないんでしょう」(服部)。

それでも、直前の「バンクオブホープ・マッチプレー」では予選リーグを無敗で突破し、ベスト16に進出。「マッチプレーはよりアグレッシブな気持ちでプレーできるので、何かきっかけをつかんでいてほしいですね」

昨年末の時点で7位だった世界ランクは13位まで後退。それでも、日本人選手最上位であることに変わりはなく、服部は「日本のトップとして引っ張っていってほしい選手なので早く調子を取り戻してもらいたいと思います」と話す。

これまで米女子ツアーで3勝を挙げるなど、実力は折り紙付き。初出場の2018年には10位に食い込んだ実績もある「全米女子」では復調した姿を見せてほしい。

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