ジョブズが「生涯の師」と仰いだ日本人僧侶の生と死に迫る骨太ノンフィクション『宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧』が第69回日本エッセイスト・クラブ賞受賞!

集英社インターナショナルより2020年4月に刊行した、 柳田由紀子著『宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧』が「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞。(※『さだの辞書』(さだ まさし著/岩波書店)と同時受賞) 「日本エッセイスト・クラブ賞」は日本エッセイスト・クラブ(1951年設立)が1952年に制定。 文芸作品等創作を除く一切の評論、 随筆等の中より各関係方面の推薦を受け、 日本エッセイスト・クラブに設けられた選考委員により選考する。

「ハングリーであれ、 愚直であれ」(スティーブ・ジョブズ) ──この言葉は禅の教えだった。スティーブ・ジョブズの「生涯の師」で、 iPhoneやiPodなどの革新的製品の設計思想にヒントを与えた日本人僧侶・乙川弘文。 しかし、 彼の人生はいくつもの「謎」に包まれている。「日本曹洞宗の明日を担う」とまで期待された若き僧侶は、 なぜ故郷を捨て、 アメリカに渡ったのか。ある人は「あんなに優れた禅僧はいない」と激賞するが、 「女にだらしない、 酒浸りの男だった」と批判する人もいる。 ──彼はいったい何者だったのか。関係者への徹底的な取材の中で浮かびあがってくる、 ジョブズとの魂の交流。

僧侶としての苦悩。 そして、 スイス山奥での突然の死。 その真相は。在米ジャーナリストの著者が足かけ8年にわたる執念の取材の末に突き止めた真実。 (C)Nicolas Schossleitner

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