地元親子で楽しく「どろんこ田植え」  「田んぼオーナー」代替企画で43人作業 糸魚川市東海清耕園ファーム

 糸魚川市東海の株式会社「清耕園ファーム」は毎年、首都圏、関西圏などから家族連れらを迎え、田植え、稲刈りなどの農作業を体験してもらう「田んぼオーナー」を実施している。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、春の来訪、受け入れを断念。オーナーに代わり地元の親子が作業する「どろんこ田植え」が行われた。

「どろんこ」になって田植えをする参加親子

 代替企画は同農場の横井藍さん(29)と糸魚川アーティストユニット「ティンカリング」(事務局・株式会社イールー)が主催し、5月30日にオーナー田で実施。SNS等で募集したところ、同市内の親子43人が参加した。

 作業前に子どもたちはオーナー7組の看板に手形を付け、「頑張るよ」と約束。参加者は素足や長靴で田んぼの中に入り、網目に沿って3~4本ずつ手植えした。田植え機の乗車体験も行われ、子どもに人気だった。

 農作業後は出来たてのおにぎりや豚汁が振る舞われた。子ども1人に「どろんこ大賞」が贈られた。

 親子2人で参加した同市木浦の女性(30)は「子どもと田植えができるのは貴重な機会。みんなでというのも楽しい」、田植えデビューを飾った長男(5)は「土の感じが気持ち良かった」と満足そうだった。横井さんは「こういう『どろんこ体験』が思い出になれば」と話し、和やかな様子を喜んだ。

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