高校総体クラスター バドミントン会場、シャトルに影響で換気不十分 競技担当者「最大限の対策してきたが」

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柔道会場で試合前に畳の消毒などを行う補助員=3日、鹿児島市の西原商会アリーナ

 鹿児島県高校総合体育大会(県総体)のバドミントン競技会場で、新型コロナウイルスのクラスターが確認された3日、感染予防に全力を挙げていた関係者の間に衝撃が走った。大会前に練り上げた対策を実行していただけに「ショックは大きい」と声が漏れた。

 県は感染拡大の要因として「換気が不十分」と指摘。競技担当者によると、出入り口を常時開放し、天井近くの排気口も雨天時を除き開けていた。ただ、競技エリアや観客席に開閉式の窓はなく、換気扇はシャトルが風の影響を受けるため使用しなかったという。

 観客席の移動や大声での応援を禁止し、昼食時の黙食も指導していた。担当者は「最大限の取り組みはしてきたつもりだったのだが」と落胆した。

 県総体は昨年の大会が史上初の中止となり、2年ぶりの開催だった。主催する鹿児島県高校体育連盟は、競技ごとに綿密にガイドラインをつくり感染対策を徹底していた。山元晃一理事長は「結果として、選手の多くを感染させてしまい非常に申し訳ない」と述べた。

 県総体は5日まで実施予定で、換気の方法を見直すなど一層の対策に取り組む。3日に鹿児島市であった柔道の会場でも、畳の消毒を入念に行うなどの徹底ぶりが見られた。

 県内では県総体後も、中学校などの大規模な大会が控える。県保健体育課の龍義文課長は「より危機感を持って感染対策を徹底するよう呼びかける」としている。