全日本プロレスのジュニアトーナメント「Jr.BATTLE OF GLORY」が3日、東京・新木場1stRINGで行われ伏兵のフランシスコ・アキラ(21)が決勝戦でエル・リンダマンを下し初優勝した。
前夜の1回戦でTAJIRIを下し勢いにのるアキラは、この日の2回戦でもいきなり高岩竜一を電光石火の回転十字固めで丸め込み、3分8秒で勝利し連夜のベテラン狩りに成功。さらに準決勝でもSUGIに首固めで勝利した。
決勝ではエル・リンダマンと対戦。準決勝の佐藤光留戦で左腕を痛め早期決着を狙うリンダマンから序盤、怒とうの攻撃を受け苦戦したが持ち前のスピードで対抗すると、フェースロックやリバースフランケンシュタイナー、Yutaka(セカンドロープから飛び付く変型ダイヤモンドカッター)と畳みかけて殊勲の3カウントを奪った。
試合後は「2021年、ジュニア・バトル・オブ・グローリー、優勝シマシター!」と絶叫。さらに「すいません、初めて、マイク日本語とても難しいですが、ありがとうございました」と日本語で歓喜した。さらに「2019年に来てから2年、たくさん練習して頑張ってきて優勝できました。イタリア人レスラーとして初めてこのトーナメントで優勝できて本当にうれしいです。でも、これが終わりじゃない。これが始まりです。なぜなら全日本プロレスが大好きだから」と話し、最後に「チャオ」と決めてさらなる飛躍を誓った。
また大会前には2019年6月3日に交通事故により亡くなった故青木篤志さん(享年41)の追悼セレモニーが行われ、10カウントゴングが捧げられた。