高齢者のワクチン接種、沖縄県内40市町村が7月完了 本紙調査 

 新型コロナウイルスのワクチン接種について、琉球新報は3日までに、沖縄県内41市町村へのアンケートを実施した。政府が目指す7月末までの高齢者へのワクチン接種完了が「できる」と回答したのは那覇市を除く40市町村に上った。 7月末までの高齢者接種を完了「できない」と回答した那覇市は、その理由について「接種に携わる医師や看護師の確保が不十分」と回答した。那覇市の高齢者のワクチン接種率は7月末時点で67%の見通し。一方、「(今後設置予定の)県の広域接種センターにも多くの那覇市民が行けば、8月前半に完了できる可能性がある」としている。

 人口が少ない離島町村などで、6月末段階でおよそ7割以上の高齢者がワクチン接種を終えると見通す自治体が11あった。

 アンケートでは、7月末までの接種完了が「できる」と回答した市町村の多くは、接種を希望しない人も一定程度いることを想定している。過去のインフルエンザワクチンなどの接種率を参考指標とし、おおむね7割以上の接種率で65歳以上の接種を「完了」と位置付けた。政府は高齢者向けの接種「完了」に関する定義は定めていない。市町村によって、完了とする接種率は65~100%まで幅がある。

 アンケートは本紙が県内全市町村にファクスやメールで質問を送り、5月24日から6月1日までに回答を得た。

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