アニメ『ONE PIECE(ワンピース)』 オリジナルエピソードのあれこれ!

©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

ナッツチョコレート売上No.1の「明治ナッツチョコシリーズ」と大人気アニメ『ONE PIECE(ワンピース)』が初コラボレーションした、「明治アーモンドチョコレート ワンピースオリジナルグッズが当たる!キャンペーン」が6月1日より実施されている。

同コラボは『ONE PIECE』原作マンガ1000話、アニメ1000話を記念してものだ。既に原作は年明け直後の1月4日発売の週刊少年ジャンプで1000話と達成し、アニメ放送の方も今年の秋ごろには1000話に到達すると言われているがここで素朴な疑問が。なぜ、原作と同じ2021年にアニメが1000話を迎えるのかという点だ。ちなみに原作は1997年7月に連載を開始し、アニメ放送第1話は1999年10月と、元々は2年以上期間が開いていた。

長期連載作品でかつ長寿アニメにありがちなことだが、当然マンガとアニメというメディアの違いがある都合上、原作通りに放送していると、アニメの方が追いついてしまう現象がよく起きる。そのため、アニメでは独自のオリジナルエピソードを挟むのだが、1000話を数える『ONE PIECE』となると、単発だけではなく、数話続く長編も何度が挿入されている。ここでは原作メインでアニメはあまり観ていないという人などに向けて、豆知識程度にオリジナルエピソードの話を一部紹介する。

・初のオリジナル長編「千年竜伝編」

軍艦島編とも呼ばれるアニメの54話~61話までのエピソードで、同作アニメ史上初めて放送された長編のオリジナルエピソードだ。場合によっては原作にオリジナルエピソードを挟み込んでいた51話のサンジの料理バトル辺りも含み、初のオリジナル長編と考える人もいる。

グランドライン突入直前の話で、海軍の船から逃げ出した少女・アピスと出会った麦わらの一味が彼女の故郷へと送り届ける際の冒険を描いている。

原作のエピソードを邪魔しない形で、話を作った千年竜伝編は、その後に続くアニメオリジナルエピソードの指針にもなり、以降もこのような形で何度もオリジナルの話が挟み込まれることとなる。『ONE PIECE 千年竜伝説』として、サンジの話を追加する形でノベル版も2001年12月の発売され、2011年7月には集英社みらい文庫版としても発売されるなど、最初のオリジナル長編ということで、扱いも大きく、人気も高い話だ。

・スペシャル企画の「麦わらのルフィ親分捕物帖シリーズ」

最近はやらなくなってしまったが、番組改変期のスペシャル企画などで放送されたシリーズだ。本編とは全く違い、岡っ引きのルフィ親分が、手下のウソップたちと、ならず者を懲らしめるという時代劇テイストの作品だが、別の楽しみ方ができる『ONE PIECE』として人気だ。

番外編とはいえアニメ放送のナンバリングには入っており、ちゃんと1000話の歴史の一部となっている。2009年6月以降新しい話が作られていないので、ワノ国編もやっている今、本編に絡める形で久しぶりにやってもいいのでは?

・映画との連動企画の始まり「金獅子の野望編」

326話~335話まで放送されたこのシリーズは、劇場版10作目となる『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』のPRも含めた、映画と関係のある登場人物が登場するオリジナルエピソードとなっている。

この企画が好評だったこともあり、この後にも劇場版と連動した特別編が本編の合間に挟まれることとなる。

・原作本編とは違う視点で新しい可能性に挑んだ「海軍超新星(ルーキー)編」

780話~782話に該当するこのオリジナルエピソードは、短期間で懸賞金5億ベリー(放送当時)になってしまったルフィをグラント、ボナム、ザッパら海軍期待の若手たちはどう見ているのかというのを覗ける話となっている。

話の都合上、自身よりも格上の相手と戦うことが殆どのルフィが、同程度や格下の相手と対峙した場合どうなるかという、ありそうでなかった話がこのエピソードの特徴だ。

なお、1日より実施するキャンペーンでは「ワンピース オリジナルナッツチョコ宝箱」を合計1000名にプレゼントするなど、『ONE PIECE』1000話突破にちなんだ企画が用意されているようだ。(斎藤雅道)

©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

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