株式会社徳間書店は、 第2回大藪春彦新人賞受賞作家・西尾潤さんの最新刊『マルチの子』を6月10日（木）に発売。 また発売に先立ち、 徳間書店文芸編集部noteにおいて、 第1章全文公開も実施。 著者の実体験と最新事情の取材がミックスされた描写 は、 他の追随を許さないリアルさ。 マルチの実情や意外性に、 目からウロコが落ちまくること間違いなし 。 賢い姉、 愛らしい妹に比べて自分には何もない。 夢を持てず、 鹿水真瑠子毎日をなんとなく過ごしていた。 そんなある日、 バイト先の掲示板で不思議な貼り紙を目にする。 「磁力と健康セミナー・無料開催」。 それは地獄への扉だった――。 認めてほしい。 ただその一心で始めただけなのに、 どうしてこんなことになってしまったのだろう。 マルチ商法にハマった女性の“乱高下人生”をリアルに描く、 ノンストップサスペンス・ 発売に先駆けて、 第1章を全文公開【徳間書店文芸編集部noteより】。 知られざるマルチの世界、 ぜひ覗いてみよう。
発刊に寄せて 西尾潤コメント
大人になっても、 自分自身が未完成な人ほど、 他者に "承認” されることでやっと自分を認めることができます。 情報弱者であり、 未熟だった私はこの承認欲求地獄へとはまっていきました。 それはやがて他人を、 そして自分自身をも欺すことへと繋がっていきます。 当時の体験と記憶を頼りに、 マルチ・ネットワークビジネスの世界を描きました。 お楽しみいただければ幸いです。
