軽トラベースのキャンピングカー! ベースは新車でも100万円台! 可能性が広がる軽トラ キャンパーに注目【2021年下期に注目したいキャンピングカー】

気付けば2021年も折り返し地点! 思った以上に長引くコロナ禍の中で注目されるのが“密”を避けたアウトドアレジャー、その中でもオートキャンプや車中泊は注目すべきキーワードだろう。中でも今回は、2021年下期に注目したいキャンピングカー「軽トラック」をチェックしたい。全国津々浦々で愛される軽トラックは、ニッポンの風景に欠かせない乗り物だ。そんな気軽さをもっとアウトドアに活用しようと、キャンピングカービルダーのみならず自動車メーカーも大いに注目している。今回はそんな軽トラベースのキャンパーをご紹介!

ダイハツ ハイゼットトラック キャンパー Ver.(参考出品車)【東京オートサロン2021】

頑張り過ぎてないのがいい! ゆるく気軽にテント旅出来る軽トラ「ハイゼット ジャンボ キャンパーVer.」

メーカー自ら手掛けた軽トラカスタムカー「ハイゼット ジャンボ キャンパーVer.」

まずはこのとぼけた表情の軽トラからご紹介。

バーチャルイベントのみの開催となった東京オートサロン2021(2021年1月15日~17日開催)にダイハツがメーカー自ら出展した軽トラベースのカスタムコンセプトカー「ハイゼット ジャンボ キャンパーVer.」だ。

端的に言うとこちらは、軽トラック「ハイゼット ジャンボ」の荷台をテントにしてしまったというもの。いつもの軽トラに乗って、気ままにパッと出かけてパッと泊まれるのがいい。これこそが、軽トラキャンパーをおすすめしたい最大の理由なのだ。

トラックの荷台自体がそのままテントに! この気軽さ、ユルさがいい

レトロでカワイイフロントマスク、シンプル過ぎる荷台(=寝床)と、人気アウトドアコミック「ゆるキャン△」の世界観とも通じるゆるかわ系で、女子キャンパーにもよく似合いそう。

ちなみに車内に設置された取り外し可能なカーオーディオは、モバイルバッテリーにもなる優れもの。これだけでも市販化して欲しいくらいの逸品だ!

ちょっとカスタムするだけでこんなに格好良くなる! 軽カスタムの実例をご紹介

軽商用車向けブランド「ハードカーゴ」[エフクラス(兵庫県丹波篠山市)]

軽トラと聞くと、農道や漁港で黙々と働くクルマのイメージだが、ちょっとカスタムしてあげるだけでこんなに格好良くなる! という例をご紹介。ひとつめは、2017年、エフクラス(兵庫県丹波篠山市)が立ちあげた軽トラック向けブランド「ハードカーゴ」。

ハードカーゴキャリア専用設計のサイドオーニング, 吊り下げ式のキャリア専用幌
ハードカーゴキャリア専用設計のサイドオーニング, 吊り下げ式のキャリア専用幌

これ自体はキャンピングカー向けアイテムではないが、軽トラをもっと楽しむには、知っておいて損がないブランドなのだ。

実用性重視の軽トラに格好良さを加えたもので、荷台のキャリアやキャリアカバー、ルーフラック、サイドオーニングなど、仕事のみならずアウトドアレジャーでも活躍しそうなアイテムが揃う。

軽トラの新しい遊び方を教えてくれた「かるキャン NUGGET(ナゲット)」に注目

「かるキャン NUGGET(ナゲット)」

続いては、ジャパンキャンピングカーショー2021(2021年4月2日~4月4日開催)会場に出展されていた「かるキャン NUGGET(ナゲット)」。荷台に扉付きの多彩な収納やシンクを仕込み、ルーフにはテントを備えるという、自由な発想で造られた1台は見るからに楽しそうな雰囲気がある。

フロントをカスタムする「ベビトラ K-150」のキット価格は14万8000円, 荷台部にDRIVENのDプロイBOXを搭載しスライド収納式シンクや収納庫を備える
フロントをカスタムする「ベビトラ K-150」のキット価格は14万8000円, 荷台部にDRIVENのDプロイBOXを搭載しスライド収納式シンクや収納庫を備える

旧型のスズキ キャリイトラックがベースだが、フロントにはフォード K-150ラプター風のマスクが備わり、一気にやんちゃな雰囲気に変化している。こういう遊び方が気軽に出来るのも軽トラの魅力だ。

これはもう走るバンガロー! こんな自分だけの部屋が欲しかった! 「バグトラック パネルバン」

「Bug-truck PANEL VAN(バグトラック パネルバン)」[カーファクトリー ターボー(青森県つがる市)]

そして最後に紹介する軽トラは、こちらもジャパンキャンピングカーショー2021に出展されていた軽トラのキャンピングカー、「Bug-truck PANEL VAN(バグトラック パネルバン)」[カーファクトリー ターボー(青森県つがる市)]だ。

宅配便などの軽配送などに用いられるダイハツ ハイゼットトラックのパネルバン仕様をベースに、魅力的な一室を荷台に誕生させている。

木造の室内は床・壁・天井にそれぞれ断熱処理も施され車中泊も快適だ!

車内をのぞいてみると、床・壁・屋根とウッドで囲まれた最高の空間が拡がる。これはもう走るバンガローだ!

もともと安い軽トラベースだけに、ベース車で307万509円(消費税込)からと、キャンピングカーとしてはお手頃な価格も嬉しい。週末の隠れ家として、あるいはモバイルオフィスとして、お気に入りの風景と共にのんびりと楽しみたくなる1台だ。

新車でも100万円台から手に入る! 軽トラックでもっと遊ぼう!

ダイハツ ハイゼット ジャンボとスズキ スーパーキャリイ

軽キャンピングカーといえば、1BOXバンやワゴン車をベースにベッドや調理スペースなどを設置したオールインワンの本格的な造りのモデルが多いが、今回ご紹介した軽トラは、オールインワンでない分、もっと気軽に楽しめそう。言い換えれば、自分好みにいじる余地がある。

ベースの軽トラ自体は、新車でも100万円台で手に入る。安く買って、徐々に自分好みに手を加えていきながら、長く楽しめるはずだ。2021年は軽トラのキャンピングカーに注目して欲しい。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル]

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