【トヨタ ヴォクシーと日産 セレナ内装比較】最大の違いはメーター位置とエアコンにあり! 左右それぞれに温度調整ができるヴォクシーがより家族向けだった

ファミリー層から絶大な支持を集めているのがトヨタ ヴォクシーと日産 セレナである。ボディサイズや価格帯が同じのため、似たイメージを持つ方も多いはずだが、エクステリアはもちろん運転席まわりの機能も大きく違うのだった。そこで今回はヴォクシーとセレナの内装にフォーカスし、その違いをご紹介。結論から言えばセレナは視認性抜群のデザイン、そしてヴォクシーは軽自動車などのコンパクトカーからの乗り換えでも難なく運転できるという違いがあった。一体どの部分が大きく異なるのか?

トヨタ ヴォクシー vs 日産 セレナ

【内装比較】セレナは開放感が魅力! 対するヴォクシーは運転のしやすさがイイ

セレナはメーターの設置位置が好印象

まずはトヨタ ヴォクシーだが、メーターはステアリングの前に設置されており、一般的な配置となっている。対してセレナはメーターはヴォクシーと同様にステアリング前に配置されているものの、ダッシュボード奥にレイアウトされているのだ。

実際に乗り比べてみると、やはりヴォクシーは乗用車感覚の配置であり、セレナは大きなスペースを生かした開放感を訴求しているイメージだ。

セレナに関して言えば、メーターの設置位置がダッシュボード奥にあるため、視線移動なしに速度を確認しやすいというメリットがある。ヴォクシーも視認性は優れるものの、速度計とタコメーターの間にインフォテインメントディスプレイが備わるために、走行中に燃費を確認する際は、セレナより視線移動が多くなってしまうのだった。

バックモニター表示位置にも違いアリ

セレナはメーター横のインフォテイメントディスプレイにバックモニターが映し出される

ちなみにセレナは燃費や車両情報といったデータはインパネ中央上部に設置されているディズプレイに表示されるため、確認がしやすいというイメージである。そして情報ディスプレイにバックモニターやアラウンドビューモニターなど駐車時に嬉しい情報が表示されるのも好印象である。

ヴォクシーの場合、インパネ中央に設置するナビにバックモニターが映し出されるといった違いがあるのだ。ちなみにヴォクシーもインパネ中央にディスプレイが設置されており、時計やカレンダー、車両情報の表示も可能である。

【エアコン比較】ヴォクシーは左右独立式エアコンが魅力!

ヴォクシーは左右それぞれで温度調整が可能なうえ、女性に嬉しいナノイーを搭載する, 対してセレナはプラズマクラスターを搭載し、それぞれイオン発生機能を備えている
ヴォクシーは左右それぞれで温度調整が可能なうえ、女性に嬉しいナノイーを搭載する, 対してセレナはプラズマクラスターを搭載し、それぞれイオン発生機能を備えている

空調機能にも違いがあり、ヴォクシーは左右で温度調整が可能な左右独立式エアコンを装備している。それに対してセレナは全グレードで左右同じ温度設定となるオートエアコンという違いがある。

ヴォクシーやセレナといったファミリーカーであれば、多人数乗車をする機会が多いために、左右それぞれで温度調整が可能なヴォクシーはかなり嬉しいポイントである。

ヴォクシーとセレナにはどちらも後席エアコンを完備している。こちらは風量などを後席から操作できるだけでなく、フロントの操作パネルからも調整ができるのは嬉しい機能だ。

エアコン重視ならヴォクシーを! 開放的な車内ならセレナ

今回は売れ筋ミニバンのヴォクシーとセレナの内装、とくに1列目の機能を比べてきたが、かなり違いがあるという結果であった。結論としてはヴォクシーのメリットは左右それぞれで温度調整ができるエアコン、そしてセレナは視認性に優れる開放的な空間であった。

この2台を検討しいる方は、実際に運転席に座り「どちらが自分に向いているか」あるいは納車後の使い方を具体的に想像しながら選んで欲しい。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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