【英オークス】ディープ産駒・スノーフォールが16馬身差の“衝撃”V、現地メディア「アメージング!#ディープインパクト」

英オークスを16馬身差で圧勝したディープインパクト産駒のスノーフォール(2021年6月6日)(C)Getty Images

イギリスの3歳クラシック競走である第243回オークス(GI、芝2410m)が4日、イギリスのエプソム競馬場で行われ、ディープインパクト産駒のスノーフォール(牝3、A.オブライエン厩舎)が、レース史上最大着差の16馬身差で圧勝した。

稍重の勝ち時計は2分42秒67。鞍上はGI200勝以上を誇る名手ランフランコ・デットーリ騎手。

レースは雨の中、14頭立てで行われ、スノーフォールは道中後方に待機。直線に向くと馬群をこじあけるように進出し、一気に先頭へ躍り出ると、そこからは独走体勢。他馬が伸びあぐねるなか、外ラチ沿いをグングンと伸びて、2着ミステリーエンジェルに16馬身差をつけてゴールした。最後は中継カメラも2着以下を映せないほどの着差だった。

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■凱旋門賞の1番人気に浮上

この圧倒的なレースぶりには現地メディア『At The Races』も公式ツイッターで「アメージング!」と投稿し、カタカナのハッシュタグ「#ディープインパクト」までつけてツイート。

レース後、L.デットーリ騎手は「私は多くのクラシックレースを勝ってきたが、これほど簡単に勝てたレースはない」と称賛。欧州のブックメーカー各社は、日本からクロノジェネシスレイパパレらが参戦予定の凱旋門賞(仏GI、芝2400m)の前売りオッズでスノーフォールを1番人気に押し上げた。

スノーフォールはマイル以下を使われた2歳シーズンを7戦1勝で終えたていたが、明けて3歳、距離延長で素質が開花。前哨戦のミュジドラS(GIII、芝約2050m)を逃げて大楽勝していた。

父は無敗三冠を含む国内GI7勝のディープインパクトで、母ベストインザワールドの父ガリレオは凱旋門賞2連覇のエネイブルを輩出するなど欧州のトップサイヤー。伯母に2016年の凱旋門賞馬ファウンドを持つなど、欧州の王道といえる血統背景を持つ同馬。

管理するのは10年連続の愛リーディングなどを誇る名門エイダン・オブライエン厩舎。生産は日本のノーザンファームで、所有はクールモアグループとバックボーンも一流だ。

これまで欧州でのディープインパクト産駒は、12年の仏1000ギニーを制したビューティーパーラー、18年の英2000ギニーを無敗で制したサクソンウォリアー、同年の仏ダービー馬・スタディオブマン、昨年の仏オークス馬・ファンシーブルーなどがいるが、凱旋門賞制覇はない。2006年に自身が果たせなかった夢は産駒に託される。

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文・SPREAD編集部

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