F1、シンガポールGP中止を正式発表。3つの代替戦候補について検討中

 2021年F1第16戦として予定されていたシンガポールGPの中止が正式に発表された。同グランプリは2020年に続き、2年連続で、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で開催を断念する形となった。

 6月4日、シンガポールGP主催者とF1は、10月1日~3日に予定していた今年の同GPの中止を発表した。

 レースプロモーターは、COVID-19パンデミックによる安全およびロジスティクス面の懸念が続いているため、中止を決断したと説明している。「2年連続の中止は非常に難しい決断であったが、シンガポールにおけるライブイベントに対する制限を考慮すると、この決断を下す必要があった」とレースプロモーターであるシンガポールGP Pte Ltdは述べている。

F1シンガポールGPの開催地マリーナベイ・ストリート・サーキット

 プロモーターは、今後のシンガポールGP継続について政府およびF1との協議を行っているということだ。今年のチケットは販売しておらず、2020年のチケットが有効となっていたが、このチケット料金は払い戻される。

 合計23戦の開催を維持したいF1は、代替レースの選択肢について検討していくと述べている。『Sky Sports』や『BBC』は、トルコGP、中国GP、アメリカのオースティンでの2戦目のレースが候補に挙がっていると伝えた。しかしシーズン後半には開催が危ぶまれているグランプリが複数あるため、その状況を見極めながら、カレンダーを組み直す必要がある。

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