長崎市の緊急事態解除へ 佐世保の飲食店にPCR検査実施

 長崎県の中村法道知事は4日の臨時記者会見で、長崎市内の新型コロナウイルスの感染者が減少しているとして、同市に発令していた県独自の緊急事態宣言を7日までで解除すると発表した。これに伴い同市内の飲食店などへの営業時間短縮要請も終了する。一方、佐世保市は夜の繁華街での感染者が急増しているため緊急措置として、市中心部の飲食店などの従業員にPCR検査を実施する。
 県は、長崎市の感染の広がりを示す独自のステージを最高の「5」から、他の地域と同じ「3」に引き下げる。だが知事は「県内の(1日当たりの)新規感染者は1桁まで下がり収束に至ると期待していたが、再度2桁の感染者が確認される日が続き、下げ止まっている。予断を許さない」と警戒を強めた。
 県によると、長崎市内の新規感染者は減少しているが、直近2週間の初発事例のうち感染経路が分からないケースが5割弱を占めた。佐世保市では1週間の10万人当たりの感染者が16.6人で、県ステージ「4」の基準を超過。特に直近2週間の飲食の場での感染は25人に上り、前の2週間の約3倍になった。
 知事は引き続き▽不要不急の県外との往来▽大人数や長時間のバーベキューを含む会食▽出張先での県外の人との会食▽カラオケ利用-などを控えるよう呼び掛けた。

 


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