卓球の名門・青森山田高校で日本一を経験した高橋徹（たかはしとおる）さんは、大学卒業後、静かにラケットを置いた。
高橋さんは今、全日本選手権などの国内メジャー大会のインターネット中継で存在感を示すラボライブ社の代表社員として、卓球の現場をITの力で進化させている。
写真：高橋徹（株式会社LaboLive）/撮影：ラリーズ編集部
近年、卓球のエリート選手たちは、Tリーグや実業団へ進むことが当たり前だっただけに、異例のキャリアとも言える。
そんな高橋さんが選択したセカンドキャリアの実態とは？「アスリート経験を仕事に活かす術」と「5年計画で見据える今後のキャリアプラン」に迫った。
【高橋徹（たかはしとおる）】1997年4月7日生まれの24歳。青森山田中高卓球部では、及川瑞基、三部航平、一ノ瀬拓巳と同級生。2011年カデットダブルス優勝、2015年インターハイ団体優勝。中央大学卒業後は、卓球の試合をインターネットでライブ配信する株式会社LaboLiveに勤める社会人2年目。中央大学卓球部のコーチも務める。愛称は“テツ”。
卓球選手を引退し、ITを仕事に選んだワケ
写真：高橋徹（株式会社LaboLive）/撮影：ラリーズ編集部
確かにそんな熱い言葉を言われたら心が動きます
卓球ファンの「ありがとう」で頑張れる気持ち、とてもわかります
インターネット中継の裏側
写真：国内の主要な卓球大会はラボライブのおかげで無料でインターネット中継が見られる/撮影：ラリーズ編集部
写真：2020年関西学生秋季リーグでは各台にカメラが設置され、ラボライブで全試合中継が行われた/撮影：ラリーズ編集部
写真：ラボライブの実際の配信画面 得点版も見えやすい位置にカメラの画角が設置されている/提供：LaboLiveのサイトより
写真：2020年後期日本卓球リーグで使用されたWEBでオーダーを登録し交換するシステム/提供：LaboLive
写真：ラボライブの配信準備風景/撮影：ラリーズ編集部
ITの専門家を目指して スキル習得のヒントは卓球にあり
写真：机の上にもしっかり参考書が置かれていました/撮影：ラリーズ編集部
卓球と仕事を結び付けた満点回答ありがとうございます
5年後のキャリアプランは経営者
写真：高橋徹（株式会社LaboLive）/撮影：ラリーズ編集部
仕事道具を持って、笑顔を見せる高橋さん
最後に高橋さんは、「今後は試合を見てもらうだけでなく、実際に卓球に触れてもらう。大会の運営もしていく予定です」と次なる事業も一部明かしてくれた。
日本卓球界に根付く“青森山田魂”は、競技からビジネスへとフィールドを移しても消えることはない。高橋さんの描く未来が楽しみだ。
撮影場所協力：MI青春卓球CLUB
取材・文：山下大志（ラリーズ編集部）
