【競泳ジャパンOP】池江璃花子 54秒台にガックリ「病気前は体一つ離せていたところが…」

女子自由形100メートル決勝で2位の池江(左)と優勝の五十嵐

競泳のジャパンオープン第3日(5日、千葉県国際総合水泳場)、リレー2種目で東京五輪代表の池江璃花子(20=ルネサンス)が女子自由形100メートル決勝で54秒26の2位に入った。優勝は五十嵐千尋(26=T&G)の54秒14だった。

不本意な結果だった。前半を26秒53の2番手で折り返すとトップの差を縮めて逆転を狙ったが、五十嵐をとらえることはできなかった。レース後、池江は「決勝では53秒台が欲しかったけど、緊張してしまったのもあって、自分のレースができなかったのかな」と自己分析。日本選手権決勝の53秒98を上回るタイムを狙いながらも「そんなに甘い世界じゃないと痛感した」と振り返った。

レース前の緊張については「自分でもよく分からない」とした上で「まだ日本選手権でしかトップ選手に勝っていない不安があった」という。また、今大会は専門外の50メートル、100メートル平泳ぎに出場。「いつも使わない部分の筋肉を使って、昨日の時点では疲労がたまっていた感じがあった」と話すように〝敗因〟を挙げた。

一方、復帰後の実戦では前半が課題になっている。

「病気前は体一つ離せていたところが、逆に遅れているところでもある。後半強いことは今までのレースで証明できているので、あとは前半の強化と最後競り勝つ強化をできれば」

6日の大会最終日は100メートルバタフライに出場する。「正直、あまり自信がない種目ではある。その中でも周りの選手に食らいついていくレースができたらいい」と語った池江。思いどおりの泳ぎを披露できるか。

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