横浜DeNA初代主将・石川氏、引退セレモニーで「夢かなえて」

場内を一周する前にベンチに向かっておどける石川氏=横浜

 昨季限りで横浜DeNAを自由契約となり、現役を退いた石川雄洋氏の引退セレモニーが5日、ロッテ戦後に行われた。「この横浜で優勝したかった。でも、この夢はここにいる素晴らしいメンバーがかなえてくれると信じている」。そうあいさつし、16年間のプロ野球生活に区切りを付けた。

 2004年に地元の横浜高からドラフト6巡目で入団。親会社がDeNAに変わった12年から初代主将を務めるなど活躍した。セレモニーでは恩師である元横浜高監督の渡辺元智氏や、高校時代のチームメートで楽天の涌井らがVTRで出演。多くの選手らからねぎらいの言葉が送られた。

 最後は、慣れ親しんだ横浜スタジアムのグラウンドを一周。スマートフォンをスタンドに向けた石川氏は「もうグラウンドからこういう光景は見られないんだな。声援を送ってくれた人の歓声を忘れることはない」と語った。

 6日には新たな挑戦としてアメリカンフットボール日本社会人Xリーグのノジマ相模原に合流する。「石川雄洋らしく一生懸命、楽しく生きていきたい。少しでも興味を持って応援してください」。支えてくれたファンの声援を心に刻み、次の舞台へ飛び込んでいく。

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