内村“完璧”な着地 6日頂上決戦へ

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演技を重ねるごとに、王者のすごみを取り戻している。内村は選考対象の4回目の試合で初めて、課題に挙げ続けてきた着地を完璧に決めた。

地面に吸い付くように舞い降りる。得点は現行ルールになってからは鉄棒で自己最高の15・766点。「ミスがなく着地まで決められたのは大きい」。世界トップレベルの演技に拍手が降り注ぐ中、観客席に手を振った。暫定の五輪選考ポイントでも単独トップに立ち、最終日に臨む。

五輪選考会という独特の緊張感での演技。「意識していなかったけど、意識していない部分で力が入ったのかな」。H難度の大技「ブレトシュナイダー」でキャッチの位置をつかめず、ひねり技でも小さなミスが出た。それでも、最小限に食い止めて着地につなげた。

代表枠は全6種目で一つ。今大会決勝までの3大会、計5演技で競う。日本協会が独自に策定した基準点は今大会までの五輪団体メンバーの成績が加味されるため暫定となるが、この日の演技で40ポイントを獲得。代表を争う跳馬の米倉に10ポイント差をつけた。

演技後は米倉と互いに健闘を誓い合った。「お互いに頑張って、その結果だと思う。自分の演技をすること以外に必要以上に何も考えない方がいい」。最終決戦でも変わらず、「納得する演技」を追求するだけだ。 (伊藤瀬里加)