新型コロナウイルスの感染拡大で困窮している人たちに役立ててもらおうと、神奈川県厚木市の農家6軒が2日、フードバンクあつぎに野菜を提供した。2日はフードバンクあつぎの食料品の配布日で、早速、提供された野菜が市民や学生らに配られた。
野菜を提供した農家6軒は市内で毎週日曜朝に開かれていた市民朝市に野菜を出品していたが、新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置のため、5月から中止となっている。
2日は、農家の伊藤洋文さんらがフードバンクの事務所に大根78本、キュウリ107本、トマト163個、タマネギ38キロなど大量の野菜を届けた。
市民朝市推進委員会出店者組合の組合長も務める伊藤さんは「厚木にキャンパスのある東京農大の学生が農業体験に訪れるが、地方の出身者も多く、コロナ禍でアルバイトが減って生活が苦しいと聞く。生活が厳しい学生や市民に、野菜を役立ててもらいたい」と話した。
フードバンクの担当者から米やレトルト食品とともに野菜を受け取った人たちは「ありがとう」と感謝していた。