クアルタラロ、レースへのタイヤ選択は「難しいけれど、ミディアムもハードも機能する」/MotoGP第7戦予選トップ3コメント

 MotoGP第7戦カタルーニャGPの予選がバルセロナ・カタロニア・サーキットで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)、ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)が会見に出席。予選を振り返り、決勝レースへの展望を語った。
 

■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/予選:ポールポジション

2021年MotoGP第7戦カタルーニャGP予選 ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

「バイクのフィーリングはとても素晴らしいよ。フリー走行4回目では、ミディアムタイヤもハードタイヤも試してみたかったんだ。そして、どちらもよかった。僕としてはフィーリングはかなり近かったし、どちらのタイヤでもラップタイムがよかった」

「予選がよかったのには満足だよ。最後の周ではもう少し余裕があったのだけど、イエローフラッグが出ていたからね。とても満足しているし、明日はきっと素晴らしいレースができると思う。ただ、問題はどちらのタイヤを使うかということかな」

「2020年のカタルーニャGPでは前後ともにソフトタイヤでレースを戦ったけれど、今年はまたタイヤのコンパウンドが異なっている。ただ、安定性というところではよくなっているね。24周から25周したタイヤで、1分40秒後半のタイムを出すことができた」

「ミディアムタイヤはとてもいい。もし明日のウオームアップセッションがドライであれば、ハードタイヤで周回を重ねてみて機能するかどうか確認してみようとも思う。タイヤ選択は難しいけれど、どちらのタイヤもよく機能するよ」

■ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/予選:2番手

2021年MotoGP第7戦カタルーニャGP ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)

「かなり慌ただしい1日だったよ。フリー走行3回目では、1セットのタイヤでできるだろうと思っていたことが実際にはできず、総合では11番手でQ1からの予選になった。でも、Q1ではやるべきことができたと思う」

「Q2では順調だったけれど、タイヤが1セットしかなかったから、最後までとっておいたんだ。しかし、(終盤に)3コーナーでハイサイドを喫してしまった。でも、レーシングスーツがしっかり仕事をしてくれた。まあ転倒を除けば、フリー走行4回目でのペースはとてもよかった」

「(今日は昨日より)グリップがよくなったと思うけど、同時にセットアップもかなり改善したと思うよ。ペースはよかった。どうしてそんなことをしたのか自分でもわからないわけだけど、(フリー走行4回目で)17周も連続して走って、感じもよかった。1分40秒台をキープしていたからね。ファビオみたいに1分39秒台のペースではなかったけれど」

「明日のレースでは、いつものように少し余裕をもって走ることができるだろうと思っている。フリー走行4回目で17周を走るって、実際に必要に迫られてないときにそういうのができるというのはうまくいっているということだし、少なくとも僕はそれを楽しんでいるよ」

■ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)/予選:3番手

2021年MotoGP第7戦カタルーニャGP ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)

「いい予選だった。まず最初は、フィーリングをつかみ、できるだけプッシュして、後半のアタックではもう少し戦略を練って、かなりタイムを更新できるとわかっていた。何人かのライダーの後を追って、ブラッド(・ビンダー)はかなり速かった。そして彼も、(フランコ・)モルビデリをとらえようとしていた。そして僕は、とてもいいタイムを最後のアタックで記録できた」

「とてもいい感じで走ることができたし、自分のいいところを活かしてタイムをロスしているところを補えたんだ。(最後のアタックラップでの)10コーナーではブラッドが近くて、タイムのために彼をオーバーテイクした。それに、ブラッドはブレーキングではらんでいたんだ。ブラッドの後ろで走って、10コーナーで交わせてよかったよ」

「土曜日の出来には満足だ。明日はいいスタートを切って、ファビオとジャックの走りを見て、どう戦えるのかを確認したい。それから最後までフィーリングを保ってコントロールしたいと思う」

「今日はちょっとイライラしていたんだ。金曜日から土曜日にかけて、思ったようにうまくいかなくてね。フリー走行4回目では、ファビオはとても速くて、僕はついていけなかった。すべてはコンビネーションではあるのだけど、僕たちのベースは常に、よくなっていっている。金曜日から速く走ることができている。土曜日にうまくいかなかったとしてもね。予選では速く走ることができるんだ」

「だからこそ、レースを考えてファビオに対抗するものを見つけられなかったことには、ちょっと不満だったということなんだ。ただ、少なくとも表彰台を考える機会はどんどん増えていて、それはいいことだよね」

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