V長崎 今季初の3連勝 相模原の“猛攻”はね返す

【相模原-V長崎】前半16分、先制点を決めて喜ぶV長崎のエジガルジュニオ=相模原市、相模原ギオンスタジアム(V・ファーレン長崎提供)

 明治安田J2第17節第2日(5日・相模原ギオンスタジアムほか=7試合)V・ファーレン長崎は相模原を1-0で下し、今季初の3連勝を飾った。これで5試合負けなしとなり、通算成績は8勝3分け6敗(勝ち点27)。順位は7位を維持した。
 かつてV長崎を率いた高木監督が指揮を執る相模原との対戦。V長崎は前半16分、敵陣深くでボールを奪った都倉からの折り返しをエジガルジュニオが決めて先制した。その後は守勢に回る展開となったが、後半26分にGK富澤が相模原の安藤のミドルシュートを好セーブするなど、集中を切らさずに無失点で逃げ切った。
 首位の新潟は甲府と2-2で引き分け、勝ち点37とした。磐田は北九州に2-0で快勝し、4連勝で同35の3位に浮上。琉球は秋田と引き分けて同34とした。
 第17節最終日は6日、各地で3試合を実施。第18節は13日、各地で11試合が行われ、V長崎は午後2時から、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で松本と対戦する。

◎松田監督 試合反省もチームに勢い

 最後まで粘り強くしのいだV長崎が、勝ち点3をつかんだ。14本のCKを与え、シュート13本を浴びたが、ことごとくはね返した。松田監督が「いつ失点してもおかしくない雰囲気になった。あまりこういうことを繰り返してはいけない」と反省する内容でも、今季初の3連勝を手にした。
 いい守備から先制点が生まれた。前半16分、ペナルティーエリア右奥で都倉が身をていしてボールを奪い、すぐに中央へ。「いつも都倉の近くにいるように意識している」というエジガルジュニオが、右足で押し込んだ。
 ここから先は「受けに回った」(松田監督)。シンプルに前線へボールを入れて、こぼれ球を拾って攻める相手にペースを握られた。攻め方を変えてくるセットプレーから危ない場面も迎えたが、集中してブロックし続けた。ミドルシュートやクロスからのヘディングシュートも、GK富澤が好セーブで防いだ。
 6季にわたってV長崎を指揮した高木監督が、直前で相模原の新監督に就任。くしくも初陣が古巣との対戦になった指揮官は試合後「長崎さんの方が試合巧者」と認めた。
 これでチームは松田監督の就任以降、5試合負けがなく、4度目となる無失点試合を達成。昇格圏内の2位との勝ち点差も暫定で9まで迫ってきた。V長崎の勢いが加速している。

 


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