いまあえて軽でなく“コンパクトカー”を選ぶなら、250万円の予算で外車の中古車が狙い目だ! 新車の「ホンダ フィット」と「アウディ A3」3年落ち中古を比較!

軽自動車、なかでも背の高い軽スーパーハイトワゴンがいま圧倒的な支持を集めている。代表格はホンダ N-BOX。これ1台で普段の買い物から週末のレジャーまで、家族で使っても何の問題もなく過ごすことが出来る。そんな時代にあえてコンパクトカーを選ぶのならば“プラスアルファ”の魅力が欲しいところ。同じホンダのフィットも魅力的なコンパクトカーだが、その250万円の予算で外車の中古車を狙ってみるのはいかがだろうか。今回のおススメは「アウディ A3」。高いブランド力や質の高い走りなど、軽にはない“プラスアルファ”の魅力が満載だ。3年落ちなら射程範囲内に収まる!

アウディ A3シリーズ vs ホンダ フィット

軽全盛のいま、あえてコンパクトを選ぶなら“プラスアルファ”の魅力がある250万円の「フィット LUXE(リュクス)」は有力な選択肢だ

時代は繰り返す……上級車を駆逐したフィットが、デビュー20年で軽に市場を奪われる現状

ホンダ 新型フィット 20周年記念特別仕様車「Maison(メゾン)」

ホンダの主力コンパクトカー「フィット」が、2020年2月のフルモデルチェンジ後で初となる一部改良を実施した。かつては、王者カローラを破り、国内No.1の販売記録も出したほどのロングセラーモデルのフィット。しかし2020年度(2020年4月~2021年3月)の販売は9万4311台と、N-BOXの19万7900台に比べると往時の勢いはない。軽が実力を上げてきたことで、実用性を重視するユーザーはN-BOXへ流れてしまったことが大きな原因だろう。

もともとフィットも、2001年に初代モデルが登場した際のウリは「コンパクトカーなのに圧倒的に広い室内」がもたらす実用性の高さだった。上級モデルのシビックやアコードのユーザーもこぞってフィットへと乗り換えたものだった。20年が経過し、時代も移り変わった。

あえてコンパクトを買うのなら、軽にはないプチ贅沢な気分を味わえる上級仕様を選びたい

「ホンダ フィット LUXE(リュクス)」, 上質な雰囲気の本革シートがお出迎え
「ホンダ フィット LUXE(リュクス)」, 上質な雰囲気の本革シートがお出迎え

そして軽自動車全盛の今、あえてフィットを選ぶなら、軽にはない“プラスアルファ”の魅力が欲しいところ。ならば、上質な雰囲気をプラスした「フィット LUXE(リュクス)」は有力な選択肢となるだろう。

上質な本革シートやメッキ加飾を増やした外装など、あえて選びたくなるプチ贅沢な気分が嬉しい。価格は207万6800円(ガソリン・FF)から259万1600円(ハイブリッド・4WD)だ。

250万円の予算でもっと贅沢を! 3年落ちのプレミアムコンパクト「アウディ A3スポーツバック」が手に入るぞ

先代のアウディ A3スポーツバックなら250万円の予算で3年落ちの中古車も手に入る!

しかし250万円の予算をかけるなら、いっそ外車(輸入車)の中古車という選択肢を考えてみてはどうだろうか。例えば250万円を出せば、3年落ち以内のプレミアムコンパクトカー「アウディ A3スポーツバック」が手に入るのだ!

アウディ A3スポーツバックは、2021年5月18日にフルモデルチェンジを実施したばかり。いま中古車で選ぶことが出来るのは2013年に登場した先代型となる。

A3シリーズにはセダンタイプもある。こちらも好みに応じて比較検討してみるのもアリだろう

さっそく中古車検索サイトで「アウディ A3スポーツバック」(先代型)を検索してみた(2021年6月6日現在 MOTA調べ)。

2013年式から2021年式まで、およそ387台のアウディ A3スポーツバックがヒットした。中古車相場は85.9万円から433万円と幅広い。中でもボリュームが多いのは、マイナーチェンジを実施した2017年以降の後期モデルで、200万円から350万円までのゾーンだ。

そこで以下の通り、条件を絞り込んでみた。

走行距離は3万キロを上限に設定し、およそ3年落ち250万円以内の「アウディ A3スポーツバック」を中古車検索

▼中古車検索条件▼

・メーカー車名:アウディ A3スポーツバック(先代)

・モデル:2017年1月~

・年式:平成29(2017)年~令和3(2021)年

・走行距離:~最大3万キロまで

・価格帯:200万円~250万円

・修復歴:なし

(2021年6月6日現在 MOTA調べ)

高年式・250万円のアウディを選ぶなら、扱いに慣れたスタッフのいるお店がオススメ! パッケージオプションの有無が、お買い得かどうかの勝敗を決める!

アウディディーラーの認定中古車や、高級輸入車専門店の在庫が多くヒット

上記の条件で調べたところ、およそ3年落ち以内・走行3万キロ以内のアウディ A3スポーツバックは46台がヒットした。

中古車としては価格帯が高めなこともあって、アウディ正規販売店の認定中古車店や高級輸入車専門店の在庫が多く揃った。

これらのお店は、輸入車が初めてという方には安心要素が大きい。アウディを扱いなれたスタッフが丁寧に応対してくれるはずだ。逆にそうでないと感じたなら、まず最初からそのお店は止めたほうが良いだろう。

輸入車選びのポイントは“パッケージオプション”の有無にあり!

写真は「Audi A3 Sportback 1.4TFSI Sport」[2017年1月マイナーチェンジモデル]の内装

プレミアムブランド「Audi(アウディ)」において、A3シリーズは最も販売台数が多いモデルだ。それだけに常に改良を実施し、上級モデル同様の装備なども充実している。

注目したいのは、メーターパネルにナビ画面などをカラー表示させることができる「バーチャルコックピット」だ。パッケージオプションで選択出来た装備だから、これがついている中古車は他にもオプションが満載ということになる。

アウディ自慢の“バーチャルコックピット”。メーター表示をもう少し大きくすることも出来る,バーチャルコックピットは通常のメーター表示に切り替えることも可能。この変幻自在なところも楽しい
アウディ自慢の“バーチャルコックピット”。メーター表示をもう少し大きくすることも出来る,バーチャルコックピットは通常のメーター表示に切り替えることも可能。この変幻自在なところも楽しい

オプションは年式によっても仕様が異なる場合があるので、ここでもアウディを扱いなれたスタッフの経験が生きる。アダプティブクルーズコントロールといった先進運転支援機能のメーカーオプションも後から付け足すわけにはいかないから、価格や色の好みだけに惑わされず、しっかり比較して検討したい。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル]

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