宇多田ヒカルの新曲「PINK BLOOD」に没頭できる展示会がスタート!

『宇多田ヒカル「PINK BLOOD」EXHIBITION』キービジュアル

宇多田ヒカルの新曲「PINK BLOOD」のリリースを記念した展示会『宇多田ヒカル「PINK BLOOD」EXHIBITION』が、6月5日(土)より東京・Ginza Sony Parkで開催されている。

『宇多田ヒカル「PINK BLOOD」EXHIBITION』 photo by キセキミチコ

NHK・Eテレで好評オンエア中のアニメ『不滅のあなたへ』の主題歌で、6月2日(水)から配信がスタートした「PINK BLOOD」の世界観を演出した会場には、同曲にちなんださまざまなコーナーが設けられている。入口付近では、「PINK BLOOD」のリリースと同時に公開となったMVの撮影で宇多田ヒカルが実際に着用した3種類の衣装(白ドレス/黒ラバー/植物)とキャンドルオブジェの舞台セットが鑑賞でき、衣装についてはMVを観ただけでは分からない艶やかさや凝った生地感などが細部まではっきりと見て取れるのが嬉しい。

MVの撮影で宇多田ヒカルが実際に着用した衣装(白ドレス) photo by キセキミチコ
MVの撮影で宇多田ヒカルが実際に着用した衣装(黒ラバー) photo by キセキミチコ
MVの撮影で宇多田ヒカルが実際に着用した衣装(植物) photo by キセキミチコ

奥のスペースへ進むと、特設フォトブースが登場。こちらは今作の印象的なアーティスト写真が撮影された鏡を使って、自由に撮影が楽しめるスポットとなっている。フォトグラファーのTAKAY氏による宇多田ヒカルの最新アー写の雰囲気がそのまま再現できるので、来園の記念にぜひ撮影してみてほしい。園内にハイクオリティーなプリントで展示された、TAKAY氏撮り下ろしの最新写真の数々もお見逃しなく!

特設フォトブース photo by キセキミチコ
最新アー写(左)、TAKAY氏撮り下ろしの初公開写真(右) photo by キセキミチコ

また、Creative Lab.TOKYOの谷川英司氏が監督を手がけた、早くも絶賛のコメントが数多く寄せられている「PINK BLOOD」のMVも大画面で視聴できる。コンセプチュアルで美しい輝きを放つ映像はもちろんのこと、《私の価値がわからないような 人に大事にされても無駄》《自分のことを癒せるのは 自分だけだと気づいたから》《後悔なんて着こなすだけ 思い出に変わるその日まで》《王座になんて座ってらんねえ 自分で選んだ椅子じゃなきゃダメ》といったグッとくるリリックが並ぶこの楽曲を、改めて全身で浴びるように味わうのもオススメだ。谷川氏からのコメントは下記の通り。

【谷川英司 コメント】

ーー「PINK BLOOD」を初めて聴いた際、“現代に生まれる讃美歌”のようだと思われたとのことですが、それを映像でどのように表現しようと思われましたか?

正直に言うと、最初に「PINK BLOOD」を聴かせていただいた時に、映像とともにアイデアがワッとあふれ出してしまい、菩提樹のように中心に佇むひとりの女性(≒宇多田さん)が吐露する個人的な想いや自己肯定や慈愛のようなモノが波動に乗って、万物に共鳴・共感を生み、浄化されていくような、宗教的なイメージが湧き上がってきました。
この最初のイメージを大切にしながら、さらにアイデンティティーと向き合い、時に自問し、時に葛藤し、時に割礼や通過儀礼のような痛みも伴いながら、新たなステージに向かおうとしているさま、つまり成長の一歩を踏み出そうとしている今を、本質と向き合えるような空間で捕まえようと試みています。

ーー今回のMVで一番こだわった点、意識したところを教えてください。

本質のようなモノと心の機微をとらえようと、カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio)の宗教画に見られる明暗法を意識し、暗部や余白の部分にこそ物語が浮かび上がるよう、セオリー通りではないライティングと、太く強く凛とし、時代を超越したような絵作りを心がけました。

ーー本MVを鑑賞するリスナーへのメッセージをお願いします。

新たなステージへ向かおうと成長を続ける人の、心の琴線に触れる事がこのMVからもできれば、と祈っています。

『宇多田ヒカル「PINK BLOOD」EXHIBITION』 photo by キセキミチコ
『宇多田ヒカル「PINK BLOOD」EXHIBITION』 photo by キセキミチコ

他にも、「PINK BLOOD」をハイレゾ音源で試聴できるコーナーが設置されていたり、園内の植栽装飾はMVの美術スタッフが、展示会のポスタービジュアルもジャケットのデザイナーであるTAKAY氏が担当していたりと、自身の内面と向き合おうとする今の宇多田ヒカルの世界に気持ち良く没入できる空間が広がっているので、この貴重な機会をぜひ体験してみてほしい。

TAKAY氏による園内の植栽装飾

6月5日(土)から6月18日(金)までの11:00〜19:00、東京・銀座数寄屋橋にあるGinza Sony Park(銀座ソニーパーク)B2フロアで行なわれる『宇多田ヒカル「PINK BLOOD」EXHIBITION』。なお、本エキシビションは、東京都のガイドラインに沿った感染予防および拡散防止策を徹底のうえで開催されるため、先着順の事前予約制(おひとり1回、2名まで/料金は無料)、1時間入れ替え制となっている。

Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)

そして、緊急事態宣言の再延長に伴って、遠方のお客様にもお楽しみいただけるよう、本エキシビションの規模を縮小したかたちで、全国のソニーストア(東京、名古屋、大阪、札幌、福岡)での巡回展も検討されているとのことだ。こちらは2021年内に開催の予定で、宇多田ヒカルのオフィシャルサイトなどで追ってアナウンスされる。

photo by キセキミチコ
text by 田山雄士

『宇多田ヒカル「PINK BLOOD」EXHIBITION』

期間:2021年6月5日(土)~6月18日(金)
時間:11:00~19:00
場所:Ginza Sony Park PARK B2/地下2階
(東京都中央区銀座五丁目3番1号)
公式サイト:https://www.ginzasonypark.jp/pinkblood/

※ご来園いただくお客様に密を避けて安心してお楽しみいただけるよう、事前予約制とさせていただきます。予約は6月2日(水) 11時より受付開始します。
※園内では感染予防および拡散防止策を実施しております。お客様のご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。なお、体温が37.5度以上ある場合、体調不良や風邪の症状がある場合、新型コロナウィルス感染症陽性と判断された方との濃厚接触が疑われる場合はご来園をお控えください。
※予告なくイベントを休止する場合があります。また、今後の状況によりましては、イベントを中止させていただく場合があります

配信シングル「PINK BLOOD」

2021年6月2日(水)配信

https://erj.lnk.to/TOWEOC

宇多田ヒカル オフィシャルHP

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