高橋文哉、「着飾らない恋〜」でのギャップは研究のたまもの!? 人生初の胸キュンシーンに「めっちゃ緊張しました!(笑)」<「着飾る恋には理由があって」インタビュー後編>

TBSで放送中の火曜ドラマ「着飾る恋には理由があって」。綺麗に着飾ることで自分の居場所を得ていた主人公・真柴くるみ(川口春奈)が、価値観の違う人々と一つ屋根の下で暮らしながら、恋をしたり、友情を深める中で、着飾るというよろいを脱ぎ捨て自分らしく生きる姿を描く“うちキュン”ラブストーリーです。

本作で、真柴が広報として働くインテリアメーカー「el Arco Iris」(エル・アルコ・イリス)の後輩・秋葉亮を演じているのは、「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)で注目を集めた後、「先生を消す方程式。」(テレビ朝日系)、「夢中さ、きみに。」(MBSほか)などに出演し活躍中の高橋文哉さん。今春20歳を迎えたばかりにも関わらずさまざまな役柄を演じ、作品ごとに異なる表情を見せています。

本作では、愛され系の後輩男子を演じながらも、Paraviオリジナルストーリー「着飾らない恋には理由があって」では真剣な表情と男らしさを見せ、そのギャップで視聴者を魅了中。そんな高橋さんに、前編では連続ドラマ4作目の思いや役どころについて語っていただきましたが、後編では胸キュンシーンの裏側や見どころをお届けします。(前編はこちら:https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-879664/

俳優人生初の胸キュンシーン…その感想は?

――「着飾る恋〜」での秋葉はふんわりした愛され系の後輩男子で、その存在だけでホッとさせてくれますが、一方でParaviオリジナル「着飾らない恋〜」では、茅野(山下美月)に思いを伝えるシーンで真剣な表情や力強さを見せ、ギャップを感じます。演じ分けなどの意識はされていますか?

「あえて何も考えていないかもしれません。伝わってほしいことは伝えちゃうし、伝わってほしくないことも伝わってしまうようなところが秋葉らしくていいのかなと思っているので。だからこそ、自分の口から言う言葉は大切にしていて、責任を持っているタイプだと思います。演じ分けというよりは、秋葉の中で信念が通っているので、そこは意識しています。茅野さんという自分が好意を寄せている女性だからこそ、あそこまで真剣に思いを伝えられるんだと思うので、もし真柴さんに同じことを言うとしても、言葉や表情は全然変わってくるんだろうな…とか!」

――そうやってストレートに気遣ってくれる秋葉のような後輩がいたら、きっと深夜残業だって頑張れちゃうんだろうなと思いながら見ています…(笑)

「(少し照れ笑いしながら)ありがとうございます! うれしいです!」

――「着飾らない恋〜」では、エレベーターでの逆壁ドンだったりバックハグからの告白だったりと、胸キュンシーンも多いですよね。そういうお芝居は以前にも経験はありましたか?

「今回が初めてなんです!」

――なんと貴重な初経験! ぜひ俳優人生最初の胸キュンシーンの感想をお伺いしたいです!

「いや~めっちゃ緊張しました!(笑)。“ザ・ラブストーリー”な展開だったので、どういったものが世間の女性に刺さるのかは自分なりに勉強しました」

――どんなことを勉強されたのでしょうか?

「手の血管の見せ方や手を置く位置とかですね(笑)。女性の引き寄せ方も秋葉らしくやりつつ、男らしさを出せるようにしています」

――確かに男らしさであふれていますよね。一気に頼もしくなるというか。

「そうなんです。今作のお話をいただいた時に、きっとそのギャップを見せたいのかなと思い、うまく出せるようにしないとな、と思っていました」

――具体的にはどうやって研究されたのでしょうか?

「王道ですが、ラブストーリーを見て研究しました。もともと胸キュン系の作品を見るのが好きだったので、今まで見た作品を思い出してヒントを得ることもありました。引き寄せるというたった一つの動作だけでも、ゆっくり引く、強引に引く、自分からも行くっていういくつかのパターンがあるんですよね。その中でどれが秋葉に合っているのかと考えながら演じています!」

――今まで撮影した中で、一番試行錯誤したシーンはどこでしょうか?

「(即答で)間違いなくバックハグのシーンです! あれは大変でしたね…(笑)」

――「着飾らない恋〜」第3話でのシーンですね! 思わず息をのんで見たシーンの一つです(笑)。どんなふうに大変だったのでしょうか?

「本番前に山下さんに『どうしましょう?』って相談して、たくさん練習に付き合っていただきました。カメラ位置や小道具のいろいろな制約がある中、彼氏から電話がかかってきて…という話の流れとのタイミングを合わせるのも難しくて。ただ立っている人をハグするわけではなかったので、そこへの秋葉の気持ちの持っていき方や、男らしさを見せなきゃいけないということも意識するのが大変で、当たって砕けろの気持ちで挑みました。個人的に満足はできなかったのですが、良いシーンになったかなと思っています!」

「金髪で短ランみたいな衣装を着てみたい(笑)」

――「先生を消す方程式。」ではヒール役、「夢中さ、きみに。」では陰キャ役と、2018年に活動を始めてから早くもさまざまな役柄に挑戦されたと思います。今回、胸キュン作品を経験してみて、今後やりたい役柄などのビジョンは広がりましたか?

「本当に連続ドラマ4作とも違う役柄をやらせていただいて。次やるなら…(少し考えて)今パッと思いつくのはツンデレとか大人っぽい役なんですが、まだ難しいのかなと自分では思っていて…。ヤンキー役とかいいかもしれません(笑)」

――ヤンキー役!?

「はい! ヤンキー役自体に興味があるのと、ヤンキーが活躍する作品を見るのがすごく好きなんです。だから、演じる側に回ったらどういう楽しさがあるのか知りたいなと思っています。金髪で短ランみたいな衣装を僕も着てみたいです(笑)」

――スーツ姿の若手社員からはガラッとイメージが変わりますが、金髪や短ランも似合いそうです! 今作の主人公・真柴は着飾って背伸びしていることが多いですが、高橋さんは背伸びしてしまうことはありますか?

「この仕事をしている以上、家から一歩出たら背伸びしていると思います。もしかしたら家族と会っても背伸びしてしまっているかもしれません…(笑)。でも、そういう生活にいい意味で慣れてきた感覚はあります」

――背伸びして疲れた時はどんなものに癒やされたり、どのようにリラックスしたりしていますか?

「リラックスとは言えないかもしれませんが、寝ることですかね。寝るのが大好きなので、永遠に寝ていられるタイプなんです。最近は寝続けてしまうのはもったいないかもと思い始めてきたので、あんまり寝過ぎないようにしています。あと、ゲームしている時間も何も考えなくていいので好きです。でもやっぱり時間がもったいないと思う気持ちはどこかにあって…。いつからか、仕事している時間以外はもったいないと感じてしまっています(笑)。起きている時はずっと仕事をしていたいタイプなのかもしれません」

――では最後に、「着飾る恋〜」と「着飾らない恋〜」両方の見どころをお願いします!

「『着飾る恋〜』の秋葉は、きっとこのまま今どきの若手社員の感じで変わらないと思います。秋葉視点で見るのであれば、真柴さんが変わっていく姿を見て秋葉が何を感じ、どんな影響を受けていくのかを考えてもらえたら面白いと思います! 秋葉の人生はドラマで描かれているだけではもちろん収まらないので、その背景を想像してもらえたらうれしいです。そして、秋葉のすべてを見られるのは『着飾らない恋〜』の方だと思うので、こちらもぜひ見ていただきたいです! 僕もまだどうなるか分からないのですが、最後まで秋葉は秋葉らしくいつつも、少し変わっていく部分もあると思うんです。茅野さんへの思いや接し方が大人になっていくというか…。人の気持ちを考えて行動しているんだけど、それが空回りしちゃってかわいく見える部分もありながら、ちゃんと男らしい一面も毎話あるので、そこを楽しみにしていただけたらなと思います!」

☆取材裏話☆

20歳になったばかりとは思えないほどしっかりとした言葉で質問に答えてくれた高橋さん。しかし、取材終わりに離席する際に背後にあったソファにぶつかって「おっと!」と転びそうになり、まさに秋葉のような一面も!(笑)。

写真撮影では「疲れたら目線外してね!」と声を掛けたカメラマンに対して、「そう言われちゃったら逆に目線外しにくいですよ(笑)」とツッコミ、和気あいあいとやりとりしながらも、クールな表情から柔らかい表情まで存分に表現してくれました。撮影終了後には、“次はサインですよね!”と察してくれて記者をテーブルで待ち構え、笑顔で力強くドラマタイトルとご自身のサインを書いてくれました!

【番組情報】

「着飾る恋には理由があって」
TBS系
火曜 午後10:00〜10:57
※Paraviではオリジナルストーリー「着飾らない恋には理由があって」を配信中

取材・文/A・M(TBS担当) 撮影/尾崎篤志 撮影協力/トランスコスモス株式会社

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